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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Datagram Protocol編


TP1/NET/UDPの定義の概要

TP1/NET/UDPのシステム定義は,OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義の中で定義します。

〈このページの構成〉

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義の中での定義

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち,TP1/NET/UDPに固有の定義について説明します。

使用する定義ファイル

MCFおよびTP1/NET/UDPを起動するには,定義ファイルに環境情報を設定する必要があります。MCFで使用する定義ファイルを次の表に示します。

表6‒1 MCFで使用する定義ファイル

定義の種類

定義のソースファイル

定義の内容

MCFマネジャ定義

MCFマネジャ定義ソースファイル

MCF全体の実行環境

MCF通信構成定義

共通定義ソースファイル

プロトコルごとの実行環境

プロトコル固有定義ソースファイル

MCFアプリケーション定義

MCFアプリケーション定義ソースファイル

アプリケーションの属性

定義のソースファイルは,定義コマンド,オプション,およびオペランドを指定して作成します。それらの中には,プロトコルで共通のものと,プロトコルに固有のものがあります。表6-1の定義の中で,TP1/NET/UDPに固有の定義があるものは,「MCF通信構成定義」だけです。

この章では,TP1/NET/UDPに固有の定義コマンド,オプション,およびオペランドについて説明します。

プロトコルで共通の定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。ただし,mcftbuf(バッファグループ定義)のlength,countオペランドの指定値については,「mcftalcle(論理端末定義の開始)」の注意事項に記載してあります。

TP1/NET/UDPの組み込み時に必要なファイル

次に示すファイルは,TP1/NET/UDPをOpenTP1システムに組み込むときに必要なファイルです。

  • システムサービス情報定義ファイル

  • システムサービス共通情報定義ファイル

  • MCF定義オブジェクトファイル

この章では,システムサービス情報定義ファイルとシステムサービス共通情報定義ファイルの記述内容,およびMCF定義オブジェクトファイルを生成するユティリティの起動コマンドについて説明します。TP1/NET/UDPを組み込む方法については,「8. 組み込み方法」を参照してください。