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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


マッピングサービス属性定義

〈このページの構成〉

形式

MAPDEF
   SYSTNAM = ( XPRES )
   MAPPATH = 標準用物理マップ読み込みパス名
  〔ALTPATH = 交代用物理マップ読み込みパス名〕
  〔MAPNAME = ( 物理マップ名〔, 物理マップ名〕...)〕
  〔MAPCNT = LRU管理をする物理マップ数〕
  〔POOLSIZ = 物理マップをロードする領域サイズ〕
  〔NULLCD = ヌルクリアコード〕
  〔DATACD = データ有無コード〕
  〔PADCHR = 初期設定値〕
  〔RESEND = 再送ID〕
  〔RETRYSEC = 再試行間隔〕
  〔RETRYCNT = 再試行回数〕
  〔PATHSTS = YES|NO〕
  〔ERRLOG4 = YES|NOEND

各オペランドは形式に示すとおりの順序で記述してください。

1行は,255バイト以内で記述してください。

MAPNAMEオペランドの()内でだけ,行を継続できます。継続文字は\です。その他のオペランドでの行の継続はできません。

行の先頭に#があった場合,その行をコメントと見なします。

行の途中に#があった場合,その行の#以降をコメントと見なします。

機能

マッピングサービスの属性を定義します。

マッピングサービス定義でマッピングサービス識別子ごとに,マッピングサービス属性定義ファイルを指定します。この場合,複数のマッピングサービス識別子が,同じマッピングサービス属性定義ファイルを指定してもかまいません。

オペランド

MAPDEF

マッピングサービス属性定義の開始を宣言します。この定義文以前にほかの定義文を記述することはできません。

SYSTNAM = (XPRES)

マッピングをする端末システム名をXPRESと指定します。

MAPPATH = 標準用物理マップ読み込みパス名  〜〈1〜255文字のパス名〉

メッセージ編集時に使用する標準用マップライブラリを格納しているパス名を指定します。マッピングサービスは,ここで指定したパス名から物理マップを読み込みます。

ALTPATH = 交代用物理マップ読み込みパス名  〜〈1〜255文字のパス名〉

標準用マップライブラリの物理マップ読み込みに失敗した場合に使用する,交代用マップライブラリのパス名を指定します。

MAPNAME = (物理マップ名〔, 物理マップ名〕...)  〜〈3〜8文字の英数字〉

メモリに常駐する物理マップの名称を指定します。指定できる物理マップ数は最大25個です。

MAPCNT = LRU管理をする物理マップ数  〜〈符号なし整数〉((1〜32767))《10》

LRU管理の対象となる物理マップの数を指定します。必ず該当するマッピングサービスを使用するMCF通信プロセスの数以上を指定してください。

POOLSIZ = 物理マップをロードする領域サイズ  〜〈符号なし整数〉((1〜32767))《32》

LRU管理をする物理マップを読み込む領域の大きさをキロバイト単位で指定します。メモリに常駐する物理マップ(常駐マップ)は対象にしません。

領域のサイズを求める計算式を次に示します。

LRU管理をする物理マップのファイルサイズの最大値×MAPCNTの指定値

NULLCD = ヌルクリアコード  〜〈2けたの16進数字〉((00〜FF))

ヌルクリアコードを指定します。指定しない場合は,ヌルクリアコードは無効になります。ヌルクリアコードの先頭には16進数字であることを示す「0x」を指定できます。

出力論理フィールドの先頭1バイトにヌルクリアコードを格納すると画面上の対応フィールドをヌル(00)16クリアします。

DATACD = データ有無コード  〜〈2けたの16進数字〉((00〜FF))

画面・帳票定義のデータ有無コードを変更する場合に指定します。指定しない場合は,データ有無コードは無効になります。データ有無コードの先頭には16進数字であることを示す「0x」を指定できます。

PADCHR = 初期設定値  〜〈2けたの16進数字〉((00〜FF))

入力編集時に入力論理マップの各データ項目をあらかじめクリアしておく初期設定値を指定します。ユーザが何も入力しなかったデータ項目には,この値が設定されます。初期設定値の先頭には16進数字であることを示す「0x」を指定できます。

入力編集時の初期設定値の優先度は次のとおりです。

  1. XMAP3のドロー,ドローセットアップ(ドローセットアップの論理マップ属性ダイアログで指定する「初期クリア文字」など)

  2. PADCHRオペランド

XMAP3のドロー,ドローセットアップ,およびPADCHRオペランドで初期設定値を指定しない場合,初期設定値は無効になります。

RESEND = 再送ID  〜〈1〜8文字の英数字〉

画面・帳票定義の予約項目の項目名称をRESENDと定義したフィールドにセットする再送IDを指定します。

RETRYSEC = 再試行間隔  〜〈符号なし整数〉((1〜60))《3》

マッピングサービスプロセスとのデータ送受信に失敗したときの再試行間隔を,秒単位で指定します。

RETRYCNT = 再試行回数  〜〈符号なし整数〉((0〜255))《10》

マッピングサービスプロセスとのデータ送受信に失敗したときの再試行回数を指定します。0を指定した場合は再試行しません。

PATHSTS={YES|NO}

dcmapchgコマンドで変更したパス情報のリラン引き継ぎをするかどうかを指定します。

YES:

パス情報のリラン引き継ぎをします。

NO:

パス情報のリラン引き継ぎをしません。

オペランドを省略するとNOを指定したとみなされます。

ERRLOG4={YES|NO}

処理中にマッピングエラーが発生した場合,エラー情報を取得するかどうかを指定します。エラー情報は,$DCDIR/spool/saveの下にdcmap_errxxxxx(xxxxxはプロセスID)というファイルを作成してその中に出力されます。

YES:

エラー情報を取得します。

NO:

処理中にエラーコード4(軽いエラー)のマッピングエラーが発生した場合,エラー情報を取得しません。

オペランドを省略するとNOを指定したとみなされます。

END

マッピングサービス属性定義の終わりを宣言します。