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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


2.4.7 アプリケーションの決定

TP1/NET/XMAP3では,メッセージを受信するとアプリケーションを決定してUAPを起動します。TP1/NET/XMAP3でのアプリケーション決定の流れを次の図に示します。

図2‒18 アプリケーション決定の流れ

[図データ]

初回を除く継続問い合わせ応答中のメッセージ受信時のアプリケーション名は,前回起動されたUAPが発行したreply関数で指定した次起動アプリケーション名になります。この時,UOCで次起動アプリケーション名を更新した場合は,更新後のアプリケーション名が有効となります。

〈この項の構成〉

(1) ユーザ任意のアプリケーション名

受信メッセージの先頭にアプリケーション名が設定されるようにしたり,入力メッセージ編集UOCでアプリケーション名を決定したりすることで,ユーザ任意のアプリケーション名でUAPを起動できます。

アプリケーション名は,受信メッセージの先頭から最初に空白が現れるまでの8けた以内の識別子です。先頭から9バイト目までに空白がない場合,または先頭に空白がある場合はアプリケーション名不正とし,ERREVT1を起動します。文字コードは該当する動作マシンの文字コードで識別します。

OpenTP1が受信するメッセージの形式は,XMAP3のドローのデータ名編集ダイアログで決定します。データ名編集ダイアログの最上位のデータが,OpenTP1が受信する入力メッセージの先端になります。

また,XMAP3のドローの画面属性ダイアログで,隠しフィールドを設定すると,隠しフィールドで設定した値が自動的にデータ名編集ダイアログの最上位となります。

詳細については,マニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド」を参照してください。

(2) システムで使用するアプリケーション名

システムで使用するアプリケーション名を次の表に示します。

このアプリケーション名はユーザのアプリケーション名としては使用できません。

表2‒6 システムで使用するアプリケーション名

アプリケーション名

目的

"C","c"

"C"または"c"のアプリケーション名(入力メッセージの先端が"C△"または"c△"で始まるアプリケーション名)は,オンラインコマンドの入力として扱います。

例えば,XMAP3のドローで,"C△"または"c△"を入力できるフィールドを用意し,それをデータ名編集ダイアログで最上位に配置すれば,オンラインコマンドを実行できるマップの生成ができます。