2.3.5 論理端末画面の閉じるボタンの有効化
論理端末画面の閉じるボタン(ウィンドウ右上隅の閉じるボタン)を押した場合,通常はXMAP3クライアント端末側で無効となります(入力エラーとしてブザーを鳴らします)。XMAP3共通定義(mcftxp -g)のclosebuttonオペランドにonを指定することで,この閉じるボタンを有効にできます。
この機能を使用して閉じるボタンを押すと,ほかのキー入力と同様に,アプリケーション決定後にUAPが起動されます。UAPからコネクションを解放したり,論理端末を閉塞したりして論理端末画面を閉じてください。閉じるボタンによる論理端末画面の破棄を,次の図に示します。
この機能を使用する場合の留意事項を次に示します。
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XMAP3 Server表示・印刷環境ファイルまたはXMAP3の表示・印刷セットアップダイアログで,閉じるボタンを表示しておく必要があります。
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閉じるボタンを押すと,「割込」(オンライン用キー)または「Break Ctrl+Pause」(AIX仕様キー)として通知されます。閉じるボタンを押したときの処理と割込キーを押したときの処理は使い分けられません。
送信要求の発生イベントについては,「2.4.10(1) 送信要求発生時の処理」を参照してください。
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次のアプリケーションの実行中は,キーボード操作で論理端末画面のキーボードロックを解除したあとに閉じるボタンを押しても,KFCA17800-EまたはKFCA13664-Eメッセージを出力して,アプリケーションは起動されません。論理端末画面のキーボードロックが長時間解除されないときに論理端末画面を閉じる場合は,XMAP3クライアントを終了させてください。
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noans型アプリケーション(論理端末定義(mcftalcle -K)でkeyboardオペランドにaplockを指定し,かつunlockオペランドにautoを指定または省略した場合)
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ans型アプリケーション
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cont型アプリケーション
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継続問い合わせ応答形態でこの機能を使用する場合は,次の点に留意してください。
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継続問い合わせ応答中に閉じるボタンを押した場合,XMAP3のドローの隠しフィールドなどの設定値にかかわらず,予約されている次起動アプリケーション名でUAPが起動されます。すべての継続問い合わせ応答型のアプリケーションに閉じるボタンを押したときの処理を追加するか,入力メッセージ編集UOCで閉じるボタンに対応するアプリケーションを指定してください。
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継続問い合わせ応答中の場合,継続問い合わせ応答を終了するまで論理端末を閉塞できません。継続問い合わせ応答中に閉じるボタンを押して起動したUAPでは,contend関数で継続問い合わせ応答を終了してから論理端末を閉塞するか,コネクションを解放するようにしてください。
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