2.3.1　論理端末とアプリケーションの型の関係

TP1/NET/XMAP3で扱う論理端末の端末タイプはany（任意型）です。MCF通信構成定義の論理端末定義（mcftalcle）で，この端末タイプを指定してください。

次に，MCFアプリケーション定義のアプリケーション属性定義（mcfaalcap）で指定するアプリケーションの型を示します。

• 応答型（ans）

• 非応答型（noans）

• 継続問い合わせ応答型（cont）

アプリケーションは，ユーザがMHPで作成して提供する業務サービスです。その通信形態に合わせて，上記のどれかの型をアプリケーション属性定義（mcfaalcap）で指定してください。論理端末の端末タイプ，アプリケーションの型，通信形態，メッセージの種類，およびUAPインタフェースの関係を次の表に示します。

表2‒4　論理端末の端末タイプ，アプリケーションの型，通信形態，メッセージの種類，およびUAPインタフェースの関係

論理端末の端末タイプ	アプリケーションの型	通信形態	メッセージの種類	UAPインタフェース
any	ans	問い合わせ応答	問い合わせメッセージ	dc_mcf_receive
			応答メッセージ	dc_mcf_reply
		分岐送信	一方送信メッセージ	dc_mcf_send
	noans	非問い合わせ応答	一方送信メッセージ	dc_mcf_receive
		分岐送信	一方送信メッセージ	dc_mcf_send
	cont	継続問い合わせ応答	問い合わせメッセージ	dc_mcf_receive
			応答メッセージ	dc_mcf_reply
		分岐送信	一方送信メッセージ	dc_mcf_send

それぞれのアプリケーションの型での，dc_mcf_reply，dc_mcf_send呼び出しの可否を次の表に示します。

表2‒5　reply，send呼び出しの可否

アプリケーションの型	UAPインタフェース	送信先の論理端末
		入力元	入力元以外
ans	dc_mcf_reply	◎	×
	dc_mcf_send	○	○
noans	dc_mcf_reply	○※	×
	dc_mcf_send	○	○
cont	dc_mcf_reply	◎	×
	dc_mcf_send	○	○

（凡例）

◎：次の場合は，必ず呼び出してください。

• dc_mcf_execap関数を呼び出してほかのアプリケーションに応答の権利を譲渡しない場合

• 応答メッセージを送信したかどうかをチェックする（アプリケーション属性定義（mcfaalcap -n）のreplychkオペランドを省略，またはyesを指定）応答型のアプリケーションの場合

dc_mcf_execap関数を呼び出して，応答の権利をほかのアプリケーションに譲渡した場合は呼び出せません。

○：

呼び出せます。

×：

呼び出せません。

注※

非応答型のアプリケーションからの問い合わせ応答をする（UAP共通定義（mcfmuap）の-cオプションのnoansreplyオペランドにyesを指定）場合に呼び出せます。

一方送信メッセージとして送信します。

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