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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


1.2.2 メッセージ送受信の形態

TP1/NET/XMAP3では,UAPと表示印刷サービスとの間でメッセージを送受信します。TP1/NET/XMAP3を使用したメッセージ送受信の形態には,非問い合わせ応答形態,分岐送信形態,問い合わせ応答形態,および継続問い合わせ応答形態の四つがあります。

四つの通信形態のうち,MHPで扱えるのは,非問い合わせ応答形態,問い合わせ応答形態,継続問い合わせ応答形態の三つです。分岐送信形態は,この三つの通信形態の中で使用し,単独では使用できません。また,SPPで扱う形態は,分岐送信形態だけです。

TP1/NET/XMAP3を使用したメッセージ送受信の例を,次の図に示します。

図1‒3 TP1/NET/XMAP3を使用したメッセージ送受信の例

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 非問い合わせ応答形態

非問い合わせ応答形態とは,UAPが表示印刷サービスから一方送信メッセージを受信する通信形態です。

(2) 分岐送信形態

分岐送信形態とは,UAPが表示印刷サービスに対して一方送信メッセージを送信する通信形態です。

(3) 問い合わせ応答形態

問い合わせ応答形態とは,UAPが表示印刷サービスから問い合わせメッセージを受信し,UAPで処理したあと,表示印刷サービスに対して応答メッセージを送信する通信形態です。一つの問い合わせメッセージに対して,複数の応答メッセージを送信できます。

(4) 継続問い合わせ応答形態

継続問い合わせ応答形態とは,複数のUAPが,表示印刷サービスからの問い合わせメッセージの受信,および応答メッセージの送信を継続して行う通信形態です。