1.2.1　通信形態

AP間通信を使用すると，自システムで発生したトランザクションを相手システムで処理したり，その結果を受信したりできます。また，相手システムで発生したトランザクションを自システムで処理したり，その結果を送信したりできます。

TP1/NET/OSI-TPを使用したAP間通信の形態には，次の四つがあります。

TP1/NET/OSI-TPを使用したAP間通信の例を次の図に示します。

図1‒3　TP1/NET/OSI-TPを使用したAP間通信の例

〈この項の構成〉

(1)　一方受信

相手システムからAP間通信の開始要求を受信する形態です。開始要求を受信すると，TP1/NET/OSI-TPはメッセージ送受信のためのアプリケーションを起動します。この形態は，AP間通信を開始するときだけに適用されます。

相手システムに対して，メッセージを送信する形態です。このとき，相手システムからの応答は要求しません。メッセージ送信処理が完了すると，送信を要求したUAPにリターンします。

相手システムから，メッセージを受信する形態です。このとき，自システムから応答は返しません。メッセージを受信すると，受信を要求したUAPにリターンします。

自システムからメッセージを送信し，相手システムからの応答を受信する形態です。このとき，自システムからメッセージを送信後，相手システムからの応答を待ちます。相手システムからのメッセージを受信したときに，同期送受信を要求したUAPにリターンします。