付録F.1　DCCMとのメッセージ衝突

TP1/NET/TCP/IPのメッセージ送信と，DCCMのメッセージ送信が衝突するときの処理の流れを，次に示すあらかじめ決められた定義の対応ごとに説明します。

TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2s（DCCMII/TCPの定義がTERMINAL CONTENT=MASTER）の場合
TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2m（DCCMII/TCPの定義がTERMINAL CONTENT=SLAVE）の場合
TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm3s（DCCM3/TCPの定義がTERMINAL CONTENT=MASTER）の場合
TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm3m（DCCM3/TCPの定義がTERMINAL CONTENT=SLAVE）の場合

〈この項の構成〉

(1)　TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2s，またはmcftalccn -u delichk = dccm3sの場合

TP1/NET/TCP/IPの送信処理を中断し，メッセージ受信処理を継続します。メッセージ受信処理完了後，中断したメッセージを再送します。この場合の処理の流れを次の図に示します。

図F‒1　メッセージ衝突時の処理の流れ（TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2s，またはmcftalccn -u delichk = dccm3sの場合）

TP1/NET/TCP/IPは受信メッセージを破棄し，コネクションを解放し，コネクションレベルのCERREVTを起動します。このとき，送信メッセージは出力キューに残ります。この場合の処理の流れを次の図に示します。

図F‒2　メッセージ衝突時の処理の流れ（TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2mの場合）

TP1/NET/TCP/IPは受信したメッセージを破棄し，メッセージ送信処理を継続します。この場合の処理の流れを次の図に示します。

図F‒3　メッセージ衝突時の処理の流れ（TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm3mの場合）