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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


2.1.3 クライアント型コネクションの確立

クライアント型コネクションは,自システムからコネクションの確立を要求する方法です。

クライアント型コネクションの場合,コネクション定義(mcftalccn)に相手システムのアドレス(ホスト名称),およびポート番号を指定する必要があります。また,必要に応じて自システムのアドレス(ホスト名称),およびポート番号を指定することもできます。

クライアント型コネクションとMCF通信構成定義との関係については,「6. システム定義」の「コネクションの形態とMCF通信構成定義との関係」を参照してください。

運用コマンド(mcftactcn)の入力,またはAPI(dc_mcf_tactcn関数もしくはCBLDCMCF('TACTCN△△'))の発行によって,TP1/NET/TCP/IPは相手システムにコネクションの確立を要求します。相手システムからの確立応答を受信した時点でコネクションが確立します。TP1/NET/TCP/IPは状態通知イベント(COPNEVT)によってコネクションの確立を通知します。

また,相手システムからの確立応答を長時間待ち合わせないように,コネクション確立時の監視時間をコネクション定義(mcftalccn -b)のconcmptimオペランドで指定できます。

なお,コネクション定義(mcftalccn -i)にautoを指定することで,オンライン開始時に自動的にコネクションを確立することもできます。

運用コマンド(mcftactcn)入力時またはオンライン開始時の,クライアント型コネクションの確立方法を次の図に示します。

図2‒6 クライアント型コネクションの確立(運用コマンド入力時またはオンライン開始時)

[図データ]

API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))発行時のクライアント型コネクションの確立方法を次の図に示します。

図2‒7 クライアント型コネクションの確立(API発行時)

[図データ]