Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


5.1.5 出力メッセージの編集

出力メッセージ編集UOCは,送信メッセージの編集をするUOCです。出力メッセージの編集UOCは,UAPが発行した送信メッセージを相手システムに実際に送信する前に処理するように位置させます。出力キューからセグメントを読み出すと起動します。

ユーザは,MCFメイン関数でUOC関数アドレスを設定します。また,必要に応じてメッセージ編集用バッファグループ番号(コネクション定義(mcftalccn -e)のmsgbufオペランド)を定義します。

〈この項の構成〉

(1) 出力メッセージの編集

送信するメッセージが格納されている送信バッファ,および定義で指定した編集バッファを引き渡します。UOCでは,これらのバッファを使用して,出力メッセージの編集処理ができます。

また,UOCからのリターンコードによってUAPに通知するメッセージとして送信バッファに格納されたものを使用するか,編集バッファに格納されたものを使用するかを選択できます。

各パラメタに設定した値が不正の場合,TP1/NET/TCP/IPはMCFイベントを起動して論理端末を閉塞します。

(2) UOCエラーリターン処理

UOCからDCMCF_UOC_MSG_NGでリターンした場合,MCFはメッセージログを出力し,障害通知イベント(CERREVT)を通知します。該当するメッセージは破棄します。

(3) UOCパラメタ不正の場合の処理

UOCで設定したパラメタに不正があった場合,MCFはメッセージログを出力し,障害通知イベント(CERREVT)を通知して論理端末を閉塞します。該当するメッセージは破棄します。

(4) OpenTP1への組み込み方法

入力セグメント判定UOCの組み込み方法と同じです。「5.1.1(5) OpenTP1への組み込み方法」を参照してください。