2.10.2 データ圧縮機能を使用するときの注意事項
データ圧縮機能を使用する場合の注意事項を次に示します。
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スケジューラダイレクト機能を使用したRPCでサービス要求先のTP1/Serverのバージョンが03-03未満である場合,RPCを行ったときに,SPPのサービス関数に不正なデータを渡す可能性があります。したがって,この場合,TP1/Serverに対して,データ圧縮機能を使用してサービス要求しないでください(<rpc>要素のcompressData属性にfalseを指定してください)。
なお,ネームサービス機能を使用したRPCでサービス要求先のTP1/Serverのバージョンが03-03未満である場合,データ圧縮機能を使用するように設定しても,この設定は無視されるためデータ圧縮機能は使用できません。
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圧縮前より圧縮後のデータの方がデータが大きくなってしまう場合やサービス要求先のTP1/Serverがデータ圧縮機能をサポートしていない場合は,Client .NETのエラートレースファイルにKFCA32306-Wメッセージが出力され処理は続行されます。この場合,データは圧縮されません。
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DCCM3の論理端末に常設コネクションを確立しサービスを要求する場合,データ圧縮機能は使用できません。
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Callメソッドがエラーを返した場合のサービスの応答(out_data)は保証しません。
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RPCメッセージの最大長(Callメソッドで送受信できるユーザメッセージの最大長)は,データ圧縮機能の使用に関係なく,常に<rpc>要素のmaxMessageSize属性で指定した値か,または省略時仮定値(1メガバイト)です。