2.10 データ圧縮機能
データ圧縮機能を使用すると,RPCによってネットワーク上に送り出されるユーザデータを圧縮できます。これによってネットワーク上に送り出されるパケット数を削減し,ネットワークの混雑を緩和できます。
データ圧縮機能を使用するかどうかは,Client .NET構成定義の<rpc>要素のcompressData属性で指定します。
この機能を使用すると,Client .NETはCUP.NETから実行するCallメソッドで設定する入力パラメタ(in_data)の値を,圧縮効果がある場合は圧縮してネットワーク上に送り出します。その問い合わせに対し,SPPまたはSPP.NETから返される応答(out_data)の値もTP1/Serverで圧縮されてネットワーク上に送り出されてきます。その応答を受け取ったClient .NETは,圧縮データを復元してCUP.NETに渡します。
データ圧縮機能の概要を次の図に示します。
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この機能は,サービス要求先のTP1/Serverが03-03以降※の場合に使用できます。また,RPCの通信形態,およびすべてのRPCインタフェースで使用できます。ただし,サービス要求先のTP1/Serverのバージョンによって,次の点が異なります。
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TP1/Serverのバージョンが03-06未満の場合
入力パラメタの値が圧縮されていなかった場合,返される応答の値に圧縮効果があっても,応答の値はTP1/Serverで圧縮されません。
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TP1/Serverのバージョンが03-06以降の場合
入力パラメタの値が圧縮されていなかった場合でも,返される応答の値に圧縮効果があれば,応答の値はTP1/Serverで圧縮されます。
- 注※
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リモートAPI機能を使用したRPCの場合は,TP1/Serverのバージョンが03-05以降のときにデータ圧縮機能を使用できます。