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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引


2.4.7 トランザクション連携の利用手順

OpenTP1のアプリケーションでトランザクション連携をするときの手順を次に示します。利用するリソースマネジャがOpenTP1のリソースマネジャだけの場合と,DBMSを利用する場合とで手順が異なります。なお,DBMSを利用する場合は,DABrokerおよびDABroker for .NET Frameworkが必要です。

〈この項の構成〉

(1) OpenTP1のリソースマネジャだけを利用する場合

(a) TP1/Server Baseのとき

  1. TP1/Server Baseにリソースマネジャを登録します。

    詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

  2. njsmkdllコマンドを実行して,トランザクション制御用ライブラリを作成します。

    njsmkdllコマンドについては,TP1/Server Baseの「Windows版ご使用上の注意事項」を参照してください。

  3. トランザクション連携をするSPP.NETまたはSUP.NETの環境設定をします。

    ユーザサービス定義でnjs_xa_connectオペランドおよびnjs_xa_dllnameオペランドを指定します。ユーザサービス定義の定義内容については,3章の「ユーザサービス定義」を参照してください。

  4. TP1/Server Baseを起動します。

  5. ユーザサーバを起動します。

(b) TP1/LiNKのとき

  1. TP1/LiNKにリソースマネジャを登録します。

    TP1/LiNKが提供する[リソースマネジャ]ダイアログボックスを使用して登録します。[リソースマネジャ]ダイアログボックスについては,「5.4 リソースマネジャの接続」を参照してください。

  2. トランザクション連携をするSPP.NETまたはSUP.NETの環境設定をします。

    [SPP.NET環境設定]ダイアログボックスまたは[SUP環境設定]ダイアログボックスからXA接続の設定をします。XA接続の設定については,「5.2.4 XA接続の設定」を参照してください。

  3. TP1/LiNKを起動します。

  4. ユーザサーバを起動します。

(2) DBMSを利用する場合

(a) TP1/Server Baseのとき

  1. TP1/Server BaseにDBMSを登録します。

    詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

  2. njsmkdllコマンドを実行して,トランザクション制御用ライブラリを作成します。

    njsmkdllコマンドについては,TP1/Server Baseの「Windows版ご使用上の注意事項」を参照してください。

  3. DABrokerの環境設定,および接続先データベースの定義を設定します。

    設定方法については,マニュアル「DABroker」を参照してください。

  4. トランザクション連携をするSPP.NETまたはSUP.NETの環境設定をします。

    ユーザサービス定義でnjs_xa_connectオペランドおよびnjs_xa_dllnameオペランドを指定します。ユーザサービス定義の定義内容については,3章の「ユーザサービス定義」を参照してください。

  5. TP1/Server Baseを起動します。

  6. ユーザサーバを起動します。

(b) TP1/LiNKのとき

  1. TP1/LiNKにDBMSを登録します。

    TP1/LiNKが提供する[リソースマネジャ]ダイアログボックスを使用して登録します。[リソースマネジャ]ダイアログボックスについては,「5.4 リソースマネジャの接続」を参照してください。

  2. DABrokerの環境設定,および接続先データベースの定義を設定します。

    設定方法については,マニュアル「DABroker」を参照してください。

  3. トランザクション連携をするSPP.NETまたはSUP.NETの環境設定をします。

    [SPP.NET環境設定]ダイアログボックスまたは[SUP環境設定]ダイアログボックスからXA接続の設定をします。XA接続の設定については,「5.2.4 XA接続の設定」を参照してください。

  4. TP1/LiNKを起動します。

  5. ユーザサーバを起動します。