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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 使用の手引 Windows(R)編


4.4 環境変数の設定

Windows版OpenTP1では,OpenTP1のコマンドを実行するために,ログイン環境に環境変数を設定します。Windows版OpenTP1の環境変数を次に示します。

表4‒1 Windows版OpenTP1の環境変数

環境変数名

設定内容

DCCONFPATH

システム定義の定義ファイルを格納するフォルダの絶対パス名を246バイト以下で指定します。空白文字を含むパス名は指定できません。

なお,環境変数DCCONFPATHは,同一マシン内ですべて同じ文字列となるように設定してください。また,大文字と小文字の区別に注意してください。

DCDIR

環境変数DCDIRは,ユーザによる設定は必要ありません。OpenTP1をセットアップすると,環境変数DCDIRにOpenTP1フォルダのパス名が自動的に設定されます。

環境変数DCDIRは,定義ファイルやバッチファイルに設定しないでください。システムの運用上,設定が必要な場合は,大文字と小文字の区別に注意して,環境変数DCDIRと同一の文字列を指定してください。

DCUAPCONFPATH

ユーザサービス定義の定義ファイルを環境変数DCCONFPATHで指定したフォルダとは別のフォルダに格納したい場合,そのフォルダの絶対パス名を246バイト以下で指定します。空白文字を含むパス名は指定できません。

INCLUDE

ユーザサーバのプログラムを作成する場合に,%DCDIR%\includeを指定します。

LIB

trnlnkrmコマンドを実行する場合,またはユーザサーバのプログラムを作成する場合に,%DCDIR%\libを指定します。

PATH

OpenTP1をセットアップすると,環境変数PATHにOpenTP1の実行形式ファイル格納パス(%DCDIR%\bin)が自動的に追加されます。%DCDIR%\binの指定は削除しないでください。削除した場合,OpenTP1は正常に動作しません。

なお,環境変数PATHが設定済みの場合,%DCDIR%\binは最後に追加されます。このとき,%DCDIR%\binよりも前にネットワーク接続されたドライブのパスが指定されていると,OpenTP1起動時にアプリケーションエラーが発生し,OpenTP1が起動できなくなります。ネットワーク接続されたドライブのパスは,%DCDIR%\binよりも後ろに指定してください。

TZ

タイムゾーンを指定します。

「コントロールパネル」の「日付と時刻」にある時間帯の欄と値の意味を合わせてください。例えば,時間帯に「(GMT+9:00) 大阪,札幌,東京」,「(GMT+9:00) ソウル」,および「(GMT+9:00) ヤクーツク」が指定されている場合,環境変数TZの値は「JST-9」になります。環境変数TZが設定されていない場合や,システム内で時刻が統一されていない場合,OpenTP1内部で正しい時間を取得できないことがあります。

注※

OpenTP1は,システム開始時に環境変数DCCONFPATHと環境変数DCUAPCONFPATHで指定したフォルダにあるファイルを定義ファイルとして解析します。指定したフォルダ内に,OpenTP1で使用する定義ファイル以外のファイルが存在すると,OpenTP1の起動に時間が掛かる場合があります。このため,環境変数DCCONFPATHと環境変数DCUAPCONFPATHで指定したフォルダには,OpenTP1で使用する定義ファイル以外は格納しないでください。