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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 使用の手引 Windows(R)編


4.3.3 ランタイムライブラリのパスの設定

COBOL-UAPを使用する場合やデータベースと連携する場合など,OpenTP1,Windows,またはMicrosoft Visual Studioが提供するランタイムライブラリ以外のランタイムライブラリを使用する際には,ランタイムライブラリのパスを設定してください。

〈この項の構成〉

(1) パスの設定

プロセスサービス定義のprcsvpath定義コマンド,またはprcpathコマンドで,ランタイムライブラリの格納フォルダを指定してください。

プロセスサービス定義のprcsvpath定義コマンドについては,「5. システム定義」を参照してください。

prcpathコマンドについては,「7. 運用コマンド」を参照してください。

(2) ユーザサーバが起動直後にダウンする場合の対処

ユーザサーバが起動直後に終了状態0x00000000,0x00000080,または0xC0000135でダウンする場合,ユーザサーバが起動時にロードするランタイムライブラリへのパスが設定されていないことが考えられます。ユーザサーバ作成時にリンケージしたランタイムライブラリを確認し,必要なランタイムライブラリの格納フォルダのパスをプロセスサービス定義のprcsvpath定義コマンドで指定してください。

なお,ユーザサーバの格納フォルダをエクスプローラで開き,ダウンするEXEファイルをダブルクリックすると,エラーダイアログが表示されて,ロードできないランタイムライブラリ名がわかることがあります。ただし,環境変数PATHにランタイムライブラリの格納フォルダが記述されている場合は,ランタイムライブラリ名は表示されません。この場合,Visual Studioのdumpbinコマンドを使用すれば,EXEファイルがロードするランタイムライブラリ名を調べられます。ランタイムライブラリを調べるときのdumpbinコマンドの実行例を次に示します。

dumpbin /DEPENDENTS %DCDIR%\aplib\basespp.exe