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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 使用の手引 Windows(R)編


3.5.4 UAP共用ライブラリ名の指定

ユーザサービス定義のserviceオペランドには,絶対パスと,ライブラリ名称の指定を併記できます。

ただし,絶対パスで指定したUAP共用ライブラリ名とライブラリ名称で指定したUAP共用ライブラリ名が同一の場合,記述する順序によってローディングされるUAP共用ライブラリパスが異なります。

先に指定する名称別に,次に説明します。

ライブラリ名称で指定したUAP共用ライブラリ名を先に記述する場合

ライブラリ名称で指定したUAP共用ライブラリに対し,ライブラリ名称で指定したパスの検索順序に従ってライブラリパスが検索されます。この結果,最初に検索されたフォルダ下のUAP共用ライブラリがローディングされます。

次に,絶対パスで指定したUAP共用ライブラリがローディングされます。

この指定順序の場合,2種の異なるUAP共用ライブラリがUAP上にローディングされます。

絶対パスで指定したUAP共用ライブラリ格納フォルダが最初に検索された場合は,同一のUAP共用ライブラリが2回ローディングされます。

絶対パスで指定したUAP共用ライブラリ名を先に記述する場合

まず,絶対パスで指定したUAP共用ライブラリがローディングされます。次に,ライブラリ名称で指定したUAP共用ライブラリをローディングしようと試みます。しかし,先に絶対パスで同一名称のUAP共用ライブラリがローディングされているため,絶対パスで指定したUAP共用ライブラリが再度ローディングされます。この指定順序の場合,絶対パスで指定したUAP共用ライブラリが,UAP上に2回ローディングされます。