Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


8.2.3 TP1/LiNKのトラブルの場合

TP1/LiNKでトラブルが起こったときの処置について説明します。

〈この項の構成〉

(1) TP1/LiNKを開始できないとき

TP1/LiNKを開始できない原因には,次のことが考えられます。

(a) TP1/LiNKが正しくセットアップされていない

TP1/LiNKをセットアップし直してください。セットアップし直すときは,セットアッププログラム(setup.exe)を使います。

(b) メモリまたはディスクの容量不足

メモリまたはディスクの容量が不足していることを知らせるメッセージが出力されます。稼働中の不要なユーザサーバを停止させるか,または不要なファイルを削除してから,TP1/LiNKを再び開始させてください。

プロセス固有メモリが不足しているときは,Windowsの仮想メモリページファイルの容量を見直してください。

共用メモリが不足しているときは,TP1/LiNKをインストールしたディスクパーティションの残り容量が,TP1/LiNKが確保する共用メモリ容量よりも大きくなるように,不要なファイルを削除してください。

システムの仮想メモリ不足が原因となって,TP1/LiNKサーバ・コマンド,またはSUP/SPPの実行時にアプリケーションエラー(初期化失敗・メモリ参照例外など)になることがあります。この場合は,「リリースノート」を参照してページファイルを拡張してください。

(c) TCP/IPの環境をセットアップしていない

通信不良を示すメッセージが出力されます。TCP/IPの環境を正しくセットアップし直したあとで,TP1/LiNKを再び開始してください。TP1/LiNKサービスの開始処理中は,Windowsのダイヤルネットワーク(リモートアクセス)のダイヤルアウトをしないでください。

(d) ハードウェアの不良

入出力エラーのメッセージが出力されます。トラブルの原因となったデバイスを交換,または修理してください。

(e) TP1/LiNKインストールフォルダへのアクセス

TP1/LiNK起動中は,TP1/LiNKインストールフォルダにアクセスしないでください。TP1/LiNK起動(システムサーバ,ユーザサーバ)中に,TP1/LiNKインストールフォルダにエクスプローラなどを使ってアクセスした場合,起動に失敗することがあります。

(2) TP1/LiNKを終了できないとき

[TP1/LiNKアプリケーション管理SPP]ウィンドウまたは[TP1/LiNKアプリケーション管理SUP]ウィンドウの[最新情報に更新(L)]ボタンをクリックして,現在のユーザサーバの状態を確認してください。ユーザサーバが終了しないで続いているときは,終了を待つか,終了しないユーザサーバを強制停止させてください。

(3) TP1/LiNKが異常終了したとき

TP1/LiNKの内部処理で不良を検出したときは,メッセージと,不良原因を示す理由コードが出力されます。これらの情報を保守員に連絡してください。

(4) TP1/LiNKの操作が応答待ちタイムアウトしたとき

OSの負荷が低くなったことを確認してから,ボタンをクリックしてください。