5.6.1 リソースの扱い
TP1/LiNKを連続運転できるようにするには,連続運転で使用するリソース量が増加し続けないようにしておく必要があります。TP1/LiNKでは,リソースに関して,次のように制御しています。
- メモリ量
-
連続運転によって,所要メモリ量が増加し続けることはありません。
- ディスク量
-
ファイルごとのディスク容量の扱いを,次の表に示します。
表5‒5 TP1/LiNKで使用するディスク量の扱い フォルダ
説 明
%DCDIR%\aplib
増加しません。
%DCDIR%\bin
増加しません。
%DCDIR%\include
増加しません。
%DCDIR%\lib
増加しません。
%DCDIR%\spool
メッセージログファイル(dclog1,dclog2)などのトレースが格納されます。TP1/LiNKのトレースはラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。共用メモリダンプもここに出力されます。サイズは定義に依存するため一定容量になります。
%DCDIR%\spool\cmdlog\*
TP1/LiNKのコマンドログが格納されます。一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\dcjnlinf\*
稼働統計情報ファイルが格納されます。一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\dclckinf\*
増加しません。
%DCDIR%\spool\dclitinf\*
GUI操作時の作業ファイルが格納されます。ファイルサイズは一定値であり,ファイル数も定義に比例するため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\dcprfinf\*
ファイルサイズ,ファイル数が一定値であり,かつ,ラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\dcrapinf\*
ファイルサイズ,ファイル数が一定値であり,かつ,ラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\dctrninf\*
増加しません。
%DCDIR%\spool\dctrninf\traceにはXAインタフェースのトレースが格納されますが,一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\errlog\*
TP1/LiNKエラーログ情報が格納されます。一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\save\*
コアファイルが退避されます。コアファイルは3世代以上は作成されないため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\save\rpctrc\*
RPCトレースファイルが退避されます。生成時刻がオンライン開始から24時間以上経過したファイルは削除されるため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\save\trc\*
UAPトレースファイルが退避されます。生成時刻がオンライン開始から24時間以上経過したファイルは削除されるため,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\shm\*
ファイルサイズが一定値であり,一定容量以上にはなりません。
%DCDIR%\spool\trnrmcmd\*
リソースマネジャ接続時に作成したオブジェクトファイルが格納されます。
%DCDIR%\tmp
各プロセスのホームディレクトリです。プロセスがダウンした場合,ここにコアファイルができ,その後%DCDIR%\spool\saveに移されます。したがって,一時的に増加しますが元に戻ります。オンラインを再開始するとクリアされます。