5.5.3 RAPサービスの操作
リモートAPI機能を使った通信で,サーバ側のシステムに必要なRAPサービスの操作について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) RAPサービスの開始
リモートAPI機能を使うときは,RAPサービスが起動していることが前提です。RAPサービスはrapリスナーと呼ばれるSUP相当のプロセスと,rapサーバと呼ばれるSPP相当のプロセスで構成されています。rapサーバについてはrapリスナーが開始時に自動的に起動しますが,[TP1/LiNKアプリケーション管理SPP]ウィンドウにrapサーバの状態は表示されません。rapリスナーを開始するには,次の二つの方法があります。
- 自動起動(TP1/LiNKの開始と一緒に開始する)
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[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスの[自動起動設定(A)...]ボタンをクリックして,[自動起動設定]ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスの[自動起動あり]欄に,RAPサービス名を指定します。
- 手動起動(TP1/LiNKの動作中に開始する)
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TP1/LiNKの動作中に,[TP1/LiNKアプリケーション管理SUP]ウィンドウを使って開始します。
(2) RAPサービスの終了
RAPサービスは,TP1/LiNKを終了すると一緒に終了します。また,TP1/LiNKの動作中に,rapリスナーは[TP1/LiNKアプリケーション管理SUP]ウィンドウを使って終了することもできます。rapサーバについてはrapリスナーが終了時に自動的に終了しますが,[TP1/LiNKアプリケーション管理SPP]ウィンドウにrapサーバの状態は表示されません。ただし,rapリスナーを強制停止した場合はrapサーバを停止できないため,強制停止しないでください。もし,rapリスナーを強制停止した場合は,TP1/LiNKを強制停止させて再起動してください。
RAPサービスの開始と終了の操作には[TP1/LiNKアプリケーション管理SUP]ウィンドウを使います。このウィンドウの一覧には,SUPのユーザサーバ名とRAPサービス名が混在して表示されます。そのため,RAPサービス名にはユーザサーバ名と明確に区別できる名称を付けておくことをお勧めします。