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OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


5.5.2 リモートAPI機能を使うときの準備

TP1/LiNKでRAPサービスを使うときに設定する内容を次に示します。TP1/LiNK以外のOpenTP1製品でリモートAPI機能の環境を設定する方法については,該当するOpenTP1のマニュアルを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) クライアント側のTP1/LiNKの設定(システム環境の設定)

[システム環境設定]ウィンドウの[ユーザサービス環境(M)...]ボタンをクリックして,[ユーザサービス環境設定]ダイアログボックスを開きます。[ユーザサービス環境設定]ダイアログボックスには,相手システムのホスト名とRAPサービスのポート番号を指定します。ファイアウォールを経由した通信のときは,ファイアウォールのホスト名とポート番号を指定します。[送信先]欄は[RAPサービス/Firewall(R)]オプションボタンをオンにします。

[ユーザサービス環境設定]ダイアログボックスの指定は,自システムがクライアントになるときに必要です。

(2) サーバ側のTP1/LiNKの設定(RAPサービスの設定)

TP1/LiNKのシステムで開始するRAPサービスを設定します。[スタート]−[プログラム]−[TP1_LiNK]−[RAPサービス環境]メニューを選択して,[RAPサービス環境]ウィンドウを開きます。そして[RAPサービス環境]ウィンドウの一覧からRAPサービスを選択して[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスでRAPサービスの環境を設定します。

(a) RAPサービス名とポート番号の関係

サーバのTP1/LiNKでは,異なる名称で複数のRAPサービスを起動できます。このとき,それぞれのRAPサービスのポート番号は異なる番号を指定してください。

(b) [システム環境設定]ウィンドウに加算するRAPサービスのプロセス数

リモートAPI機能を使うときには,[システム環境設定]ウィンドウの[サーバ数]欄に,使用するRAPサービスごとのプロセス数を加算してください。加算するプロセス数を次に示します。

[SUP(U)]

1を加算

[SPP(P)]

[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスの[RAPサービスのプロセス数]欄に指定した数を加算

[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスの指定は,自システムがサーバになるときに必要です。

[ユーザサービス環境設定]ダイアログボックスと[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスに指定する値とネットワークの関係を次の図に示します。

図5‒13 [ユーザサービス環境設定]ダイアログボックスと[RAPサービス環境設定]ダイアログボックスに指定する値とネットワークの関係

[図データ]