Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


2.2.11 同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減

TP1/Client/JのCUPからrpcCallメソッドを呼び出すと,TP1/Serverではサービス要求を受け付けます。

この要求はSPPの実行待ち時間,実行時間,通信障害などによって,遅れる可能性があるため,TP1/Client/J側では応答待ち時間に上限を設けることで異常を監視しています。

一方TP1/Server側では,TP1/Client/Jの最大応答待ち時間を認識していないため,TP1/Client/J側でタイムアウトを検出していても,TP1/Server側ではサービスを処理し続けている場合があります。

同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能を使用すると,TP1/Server側での上記のような不要な処理を軽減できます。同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能を使用するかどうかは,TP1/Client/J環境定義のdcwatchtimrpcinheritオペランドで指定します。同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能の処理概要を次の図に示します。

図2‒10 同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能の処理概要

[図データ]