2.2.10 通信先を指定したRPC
通信先を指定したRPCを使用すると,サービス要求を実行するサーバ(通信先のOpenTP1ノード)を明示的に指定できます。
通信先を指定したRPCを使用した場合,サービス要求を実行するサーバに指定した通信先のOpenTP1ノードでサービス要求が実行されます。指定したOpenTP1ノードが停止,または閉塞しているときでも,他OpenTP1ノードへの転送は行われません。また,ノード間負荷バランス機能は使用できません。
通信先を指定したRPCを使用するには,rpcCallToメソッドを呼び出します。rpcCallToメソッドは,DCRpcBindTblオブジェクトに格納されたホスト名にあるTP1/Serverのスケジュールサービスに対して直接サービス要求を実行します。
なお,この機能はリモートAPI機能を使用したRPCとの併用はできません。
通信先指定RPCを使用した場合のサービス要求の流れを次の図に示します。
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TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。
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rpcOpenメソッドを呼び出してCUPのRPC環境を初期化する。
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rpcCallToメソッドを呼び出してTP1/Serverのscdサーバを経由して目的のSPPにサービス要求をする。
通信先SPPの状態に関係なく,同一ノード内のSPPでサービス要求処理が行われます。
rpcCallToメソッドは,rpcOpenメソッドを呼び出してからrpcCloseメソッドを呼び出すまでの間,何回でも呼び出せます。
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rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する。
なお,この機能の使用時は,ソケット受信型SPPに対してRPCを発行できません。また,TP1/Client/J環境定義のdccltrpcmaxmsgsizeオペランドを指定してこの機能を使用した場合,通信先のTP1/Serverノードでエラーが発生することがあります。