6.4.4 CBLDCCLS('GTRAPHST') − 常設コネクション確立要求先の取得
(1) 形式
(a) マルチスレッド環境の場合
■ PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCCLS' USING 一意名1
■ DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'GTRAPHST'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC S9(9) COMP VALUE ZERO. 02 データ名D PIC 9(9) COMP-X. 02 データ名E PIC X(n).
(b) シングルスレッド環境の場合
■ PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCCLT' USING 一意名1
■ DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'GTRAPHST'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC S9(9) COMP VALUE ZERO. 02 FILLER PIC 9(9) COMP. 02 データ名E PIC X(n).
(2) 機能
常設コネクション確立要求先のホスト名およびポート番号を取得します。この関数は,CBLDCCLS('STRAPHST')で常設コネクション確立要求先を変更する前に,元の値を退避するために使用します。
この関数は,CBLDCCLS('STRAPHST')で変更した常設コネクション確立要求先をデータ名Eに返します。変更していない場合は,クライアント環境定義DCCLTRAPHOSTの値をデータ名Eに返します。
(3) UAPで値を設定するデータ領域
-
データ名A
常設コネクション確立要求先の取得を示す要求コードを「VALUE 'GTRAPHST'」と設定します。
-
データ名C
0を設定します。
-
データ名D
CBLDCCLS('CLTIN '),またはCBLDCCLS('EXCLTIN ')で受け取ったクライアントIDを指定します。
-
データ名E
現在設定されている常設コネクション確立要求先のホスト名およびポート番号を格納する256バイト※以上の領域を用意してください。
- 注※
-
クライアント環境定義DCCLTOPTIONに00000008を指定した場合,256バイトではなく,1,024バイトになります。
(4) 値が返されるデータ領域
-
データ名B
ステータスコードが5けたの数字で返されます。
-
データ名E
現在設定されている常設コネクション確立要求先のホスト名およびポート番号が返されます。クライアント環境定義DCCLTRAPHOSTを定義しないで,かつCBLDCCLS('STRAPHST')で常設コネクション確立要求先を指定していない場合は,データ名Eの先頭にスペースが返されます。
- 形式
-
ホスト名〔:ポート番号〕〔,ホスト名〔:ポート番号〕,…〕
・ホスト名 〜〈文字列〉
・ポート番号 〜〈符号なし整数〉((5001〜65535))
(5) ステータスコード
ステータスコード |
意味 |
---|---|
00000 |
正常終了しました。 |
02501 |
引数に指定した値が間違っています。要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。 |
02502 |
CBLDCRPS('OPEN ')が発行されていません。 |
02504 |
必要なバッファが確保できませんでした。 |
02544 |
データ名Dに指定したクライアントIDはCBLDCCLS('CLTIN '),またはCBLDCCLS('EXCLTIN ')で受け取ったクライアントIDと異なっています。 |