6.4.3 CBLDCCLS('STRAPHST') − 常設コネクション確立要求先の指定
(1) 形式
(a) マルチスレッド環境の場合
■ PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCCLS' USING 一意名1
■ DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'STRAPHST'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC S9(9) COMP VALUE ZERO. 02 データ名D PIC 9(9) COMP-X. 02 データ名E PIC X(n).
(b) シングルスレッド環境の場合
■ PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCCLT' USING 一意名1
■ DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'STRAPHST'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC S9(9) COMP VALUE ZERO. 02 FILLER PIC 9(9) COMP. 02 データ名E PIC X(n).
(2) 機能
常設コネクション確立要求先のホスト名およびポート番号を指定します。この関数を使用した場合,クライアント環境定義DCCLTRAPHOSTに定義したホスト名およびポート番号は無視され,以降のCBLDCCLS('CONNECT ')では,この関数で指定したホスト名およびポート番号が使用されます。
常設コネクション確立要求先のホスト名およびポート番号をこの関数の実行前に戻すときは,CBLDCCLS('GTRAPHST')で返された元の値を,この関数で再設定してください。
(3) UAPで値を設定するデータ領域
-
データ名A
常設コネクション確立要求先の指定を示す要求コードを「VALUE 'STRAPHST'」と設定します。
-
データ名C
0を設定します。
-
データ名D
CBLDCCLS('CLTIN '),またはCBLDCCLS('EXCLTIN ')で受け取ったクライアントIDを指定します。
-
データ名E
常設コネクション確立要求先のホスト名およびポート番号を指定します。また,ホスト名として,10進ドット記法のIPアドレスを指定することもできます。
- 形式
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ホスト名〔:ポート番号〕〔,ホスト名〔:ポート番号〕,…〕
・ホスト名 〜〈文字列〉
・ポート番号 〜〈符号なし整数〉((5001〜65535))
ホスト名として指定できる長さは,63文字※までです。ホスト名を複数指定する場合,データ名Eに指定できる長さ(ポート番号なども含む)は,255文字※までです。
文字列の終わり以外は空白文字(スペースまたはタブ)を入れないでください。
- 注※
-
クライアント環境定義DCCLTOPTIONに00000008を指定した場合,ホスト名として指定できる長さは,255文字までです。ホスト名を複数指定する場合,データ名Eに指定できる長さ(ポート番号なども含む)は1,023文字までとなります。
(4) 値が返されるデータ領域
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データ名B
ステータスコードが5けたの数字で返されます。
(5) ステータスコード
ステータスコード |
意味 |
---|---|
00000 |
正常終了しました。 |
02501 |
引数に指定した値が間違っています。要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。 |
02502 |
次のどれかの要因が考えられます。
|
02504 |
必要なバッファが確保できませんでした。 |
02544 |
データ名Dに指定したクライアントIDはCBLDCCLS('CLTIN '),またはCBLDCCLS('EXCLTIN ')で受け取ったクライアントIDと異なっています。 |
(6) 注意事項
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この関数は,クライアント環境定義DCCLTRAPHOSTに指定した値を変更しません。
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データ名Eの先頭に空白文字を指定した場合,クライアント環境定義DCCLTRAPHOSTを定義していない状態になります。この場合,以降に実行するCBLDCCLS('CONNECT ')では,CUP実行プロセスまたはDCCM3の論理端末に常設コネクションを確立します。