6.4.5 CBLDCCLS('STCONINF') − 端末識別情報の設定
(1) 形式
(a) マルチスレッド環境の場合
■ PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCCLS' USING 一意名1
■ DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'STCONINF'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC S9(9) COMP VALUE ZERO. 02 データ名D PIC 9(4) COMP. 02 FILLER PIC X(2). 02 データ名F PIC 9(9) COMP-X. 02 データ名G PIC X(n).
(b) シングルスレッド環境の場合
■ PROCEDURE DIVISIONの指定
CALL 'CBLDCCLT' USING 一意名1
■ DATA DIVISIONの指定
01 一意名1. 02 データ名A PIC X(8) VALUE 'STCONINF'. 02 データ名B PIC X(5). 02 FILLER PIC X(3). 02 データ名C PIC S9(9) COMP VALUE ZERO. 02 データ名D PIC 9(4) COMP. 02 FILLER PIC X(2). 02 データ名E PIC 9(9) COMP. 02 データ名G PIC X(n).
(2) 機能
端末識別情報を動的に設定します。
常設コネクションを使用してDCCM3論理端末と通信する場合,端末識別情報をDCCM3論理端末に通知することで,DCCM3の端末固定割り当て機能を利用できます。
この要求コードのデータ名Gに設定した端末識別情報は,クライアント環境定義DCCLTRAPHOSTにDCCM3論理端末のホスト名およびポート番号を指定し,かつCBLDCCLS('CONNECT ')のデータ名Cに0を設定した場合だけ,有効です。この要求コードのあとに実行するCBLDCCLS('CONNECT ')で参照され,DCCM3論理端末に通知されます。
この要求コードを実行した場合,クライアント環境定義DCCLTCONNECTINFに指定した端末識別情報は,CBLDCRPS('OPEN ')を再び実行するまで参照されません。
また,この要求コードを複数回実行した場合は,CBLDCCLS('CONNECT ')実行直前に設定した端末識別情報が,有効となります。
(3) UAPで値を設定するデータ領域
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データ名A
端末識別情報の設定を示す要求コードとして,「VALUE 'STCONINF'」を設定します。
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データ名C
0を設定します。
-
データ名D
端末識別情報長を設定します。
-
データ名E
OpenTP1で使用する領域です。
-
データ名F
CBLDCCLS('CLTIN '),またはCBLDCCLS('EXCLTIN ')で受け取ったクライアントIDを設定します。
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データ名G
端末識別情報を設定します。
(4) 値が返されるデータ領域
-
データ名B
ステータスコードが,5けたの数字で返されます。
(5) ステータスコード
ステータスコード |
意味 |
---|---|
00000 |
正常終了しました。 |
02501 |
データ名に指定した値が間違っています。要求コード(データ名A)が間違っている場合も含みます。 |
02502 |
CBLDCRPS('OPEN ')が発行されていません。 |
02504 |
必要なバッファが確保できませんでした。 |
02544 |
データ名Fに指定したクライアントIDはCBLDCCLS('CLTIN '),またはCBLDCCLS('EXCLTIN ')で受け取ったクライアントIDと異なっています。 |
(6) 注意事項
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端末識別情報を通知することで,DCCM3の端末固定割り当て機能を利用できるのは,DCCM3のバージョン09-03以降です。端末固定割り当て機能については,マニュアル「VOS3 データマネジメントシステム XDM E2系 解説」を参照してください。
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CBLDCCLS('STCONINF')で定義した端末識別情報と一致するDCCM3論理端末の論理端末名称がDCCM3側で定義されていない場合,CBLDCCLS('CONNECT ')はステータスコード02506を返します。