13.1.5 utftrcpic(トレース情報の取り出し)
(1) 名称
トレース情報の取り出し
(2) 形式
utftrcpic トレースファイル名 サービスグループ名 〔サービス名〔データファイル名〕〕
(3) 機能
オフラインテスタトレース情報を,キーを基にトレースファイルから取り出し,標準出力へ出力します。
(4) コマンド引数
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トレースファイル名 〜〈パス名〉
オフラインテスタトレース情報を取得した,トレースファイルの名称を指定します。
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サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉
キー情報として,取り出したいトレース情報を含むサービスグループの名称を指定します。
-
サービス名 〜〈1〜31文字の識別子〉
キー情報として,取り出したいトレース情報を含むサービスの名称を指定します。
この指定を省略した場合は,トレース情報はサービスグループ単位で取り出します。
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データファイル名 〜〈パス名〉
キー情報として,サービス実行時のデータファイル名を特定したい場合に,そのデータファイルの名称を指定します。
(5) 出力形式
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時刻と関数の情報
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サービスグループを起動した時刻(時:分:秒)
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C言語の関数名
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COBOL言語の機能名
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要求コード
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DML文名
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引数の情報
(IN)は,UAPが関数の引数で指定した内容の表示を,(OUT)は,関数がUAPに返す内容の表示を意味します。文字列領域のアドレスがヌル文字の場合は,'引数名(OUT)=NULL'を表示します。
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データとデータ長の情報
データの内容を表示する場合,データ長分だけを1行40バイトで表示します。
異常時の形式について,次に示します。
(例)
- データのアドレスがヌル文字の場合
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データ名(IN)=NULL
- データ長が0の場合
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データ名(IN)=
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オプションフラグの情報
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オプションフラグ名
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COBOL言語フラグ名
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COBOL言語フラグ種別
指定を誤っていた場合は,誤ったフラグのコードがそのまま表示されます。
COBOL言語のフラグ名とフラグ種別は'[***]'と表示されます。
表示例を次に示します。
(例)
- オプションフラグ(IN)=00000001
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DCDAM_FILE_EXCLUSIVE[排他種別:B]
00000006[***]
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リターン値の情報
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C言語リターン値定義名
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C言語リターン値10進数表示
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COBOL言語リターン値10進数表示
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オフラインテスタ開始時のメッセージと,SPP起動時に取得したトレース情報
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サブコマンド入力時に取得したトレース情報(テスト開始)
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サービス実行時に取得したトレース情報
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テスタファイル読み込み時に取得したトレース情報
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サブコマンド入力時に取得したトレース情報(テスト終了)
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オフラインテスタ終了時,SPP停止時に取得したトレース情報
(6) 注意事項
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オフラインテスタトレース情報を取り出す範囲は,サービスの開始から終了までです。
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サービスの開始から終了までの間に,readまたはwriteサブコマンドの入力待ちかファイル名の入力待ちが発生した場合は,その応答内容によってトレース情報の取り出し範囲が変わります。
応答内容と取り出し範囲の関係を次に示します。
入力待ち種別
応答内容
トレース情報の取り出し範囲
readまたはwriteサブコマンドの入力待ち
readまたはwriteサブコマンドを入力
コマンド入力以降のトレース情報も取り出します。
psサブコマンドを入力
コマンド入力情報とコマンド実行結果は取り出しません。
endサブコマンドを入力
コマンド入力以降のトレース情報は取り出しません。
不正なコマンドを入力
コマンド入力情報とエラーメッセージは取り出しません。
ファイル名の入力待ち
psサブコマンドを入力
コマンド入力情報とコマンド実行結果は取り出しません。
endサブコマンドを入力
コマンド入力以降のトレース情報は取り出しません。
psまたはendサブコマンド以外を入力
コマンド入力以降のトレース情報も取り出します。