11.2.1 サービス要求データファイル
(1) RPC要求データファイル
RPCインタフェースのクライアントUAPシミュレート機能使用時,サービスに対応したサービス関数に渡すデータを格納します。一つのファイルには,一つのデータを作成します。
(a) ファイルの構造
(b) ファイルの内容
項目 |
位置 |
長さ(バイト) |
内容 |
---|---|---|---|
データ長 |
0 |
4 |
サービス関数に渡すデータの長さを指定します (1〜DCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEの指定値)。 |
応答領域長 |
4 |
4 |
サービス関数に渡す応答領域長を指定します (1〜DCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEの指定値)。 |
データ |
8 |
n |
サービス関数に渡すデータを指定します。 |
(c) 注意事項
-
サービス関数の引数との関係を次に示します。
-
データ
-
データ長
-
応答領域長
-
-
RPC要求データファイルは,オンラインテスタのファイルも使用できます。
-
ファイル名には'+'を使用できません。また,ファイル名として,'ps'または'end'は使用できません。
-
データ長に満たないデータを指定した場合は,エラーとなります。また,データ長を超えた部分のデータは無視されます。
(2) XATMI要求データファイル
XATMIインタフェースのクライアントUAPシミュレート機能使用時,サービスに対応したサービス関数に渡すデータを格納します。一つのファイルには,一つのデータを作成します。
(a) ファイルの構造
(b) ファイルの内容
項目 |
位置 |
長さ(バイト) |
内容 |
---|---|---|---|
呼び出し種別 |
0 |
8 |
サービスを呼び出す際に,呼び出し元の関数の種別を指定します。 call:tpcall関数からの呼び出し acall:tpacall関数からの呼び出し connect:tpconnect関数からの呼び出し |
タイプ |
8 |
8 |
バッファタイプとして,次の文字列のどれかを指定します。
|
サブタイプ |
16 |
16 |
サブタイプを16文字以下の文字列で指定します。ただし,タイプに'X_OCTET'を指定した場合は,サブタイプはヌル文字とします。 |
フラグ |
32 |
4 |
サービス関数に渡す次のフラグを,16進数で指定します。 0x00000000L:0 0x00000004L:TPNOREPLY 0x00000008L:TPNOTRAN 0x00000100L:TPNOCHANGE 0x00000800L:TPSENDONLY 0x00001000L:TPRECVONLY |
データ長 |
36 |
4 |
サービス関数に渡すデータの長さを指定します(0〜524288)。データがない場合は0を指定します。 0を指定すると,タイプ,サブタイプの指定は無視されます。 |
データ |
40 |
n |
サービス関数に渡すデータを指定します。 |
(c) 注意事項
-
サービス関数の引数との関係を次に示します。
void tpservice(svcinf) TPSVCINFO *svcinf; struct TPSVCINFO { char name[32]; ……1. char *data; ……2. long len; ……3. long flags; ……4. int cd; ……5. }
-
サービス名
-
タイプ,サブタイプにマッピングされたデータが格納されているアドレス
-
dataで示すデータの長さ
-
フラグ(指定したフラグをビット列で格納)
-
会話記述子(0を格納)
-
-
XATMI要求データファイルは,オンラインテスタのファイルも使用できます。
-
ファイル名には'+'を使用できません。また,ファイル名として,'ps'または'end'は使用できません。
-
データ長に満たないデータを指定した場合は,エラーとなります。また,データ長を超えた部分のデータは無視されます。
-
応答データ領域は,応答データ内のバッファタイプ,サブタイプに従って再度割り当てられます。
-
タイプ,サブタイプを指定した場合のデータ長とデータは,スタブで定義したデータ構造(構造体)と同じでなければなりません。また,スタブで定義したデータ構造は,バウンダリ調整が行われます(合計長は4の整数倍となります)。そのため,ファイルで指定するデータはその調整部分を考慮して作成する必要があります。
(3) TxRPC要求データファイル
TxRPCインタフェースのクライアントUAPシミュレート機能使用時,サービスに対応したサービス関数に渡すデータを格納します。一つのファイルには,一つのデータを作成します。
(a) ファイルの構造
(b) ファイルの内容
項目 |
位置 |
長さ(バイト) |
内容 |
---|---|---|---|
メジャーバージョン |
0 |
2 |
txidlコマンドのインタフェース定義で指定した,メジャーバージョンの値を指定します。 省略する場合は,0を指定します。 |
マイナーバージョン |
2 |
2 |
txidlコマンドのインタフェース定義で指定したマイナーバージョンの値を指定します。 省略する場合は,0を指定します。 |
データ長 |
4 |
4 |
データ部に指定するデータの長さを指定します (0〜DCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEの指定値-16)。 |
データ |
8 |
n |
サービス関数に渡す引数データを指定します。ただし,引数にアドレスを設定する場合は,アドレスの指す領域の内容そのものをデータに設定してください。 アドレスがヌルの場合は,文字列"#NULL##"をデータに設定してください。 |
(c) 注意事項
-
TxRPC要求データファイルのデータ内容と,サービス関数の引数と引数が受け取るデータの関係を次に示します。
-
ファイル名には'+'を使用できません。また,ファイル名として,'ps'または'end'は使用できません。
-
データ長に満たないデータを指定した場合は,エラーとなります。また,データ長を超えた部分のデータは無視されます。
-
データ内容に誤りがある場合のUAPの動作は保証しません。