Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


2.2 クライアントUAPのシミュレート

オンラインテスタでは,クライアントUAPの代わりとなってサーバUAPにサービスを要求できます。そのため,ユーザはクライアントUAPがなくてもサーバUAPをテストできます。これを,クライアントUAPシミュレート機能といいます。

クライアントUAPのシミュレートは,オンラインテスタのコマンドで実行します。ユーザは,サーバUAPに渡す処理データを,あらかじめサービス要求データファイルに作成しておきます。サーバUAPからの応答データは,コマンドで指定したファイル(サービス応答データファイル)に取得されます。

サービス要求データファイルには,シミュレートするUAPのインタフェース別に,次の2種類があります。

また,サービス応答データファイルにも,シミュレートするUAPのインタフェース別に,次の2種類があります。

クライアントUAPシミュレート機能を使用してサーバUAPをテストする場合,テストするサーバUAPがテスト専用UAPであることを,ユーザサービス定義で定義しておきます。テスト専用UAPとは,テストの対象となるUAPとして,オンラインテスタのすべての機能を使用できる(テストモードで動作する)UAPのことです。

また,ユーザサービス定義では,テスト専用UAPの代わりに使用可能UAPとして定義してもかまいません。使用可能UAPとは,テスト対象UAPからサービス要求される場合にだけテストモードで動作するSPPのことです。

〈この節の構成〉