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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


はじめに

このマニュアルは,分散トランザクション処理機能 OpenTP1のテスタおよびUAPトレースの機能と使い方について説明したものです。

本文中に記載されている製品のうち,このマニュアルの対象製品ではない製品については,OpenTP1 Version 7対応製品の発行時期をご確認ください。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

システム管理者,システム設計者,プログラマ,およびオペレータの方を対象としています。

なお,このマニュアルは,マニュアル「OpenTP1 解説」を前提としていますので,あらかじめお読みいただくことをお勧めします。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編と章から構成されています。

第1編 テスタ・UAPトレースの概要
第1章 概要

テスタの種類と概要,およびUAPトレースの概要について説明しています。

第2編 オンラインテスタ(TP1/Online Tester)
第2章 機能

TP1/Server Baseのオンラインテスタ(TP1/Online Tester)の機能について説明しています。

第3章 テスト環境の設定

TP1/Online Testerで実行するテスト環境を設定するための定義情報について説明しています。

第4章 テストの実行

テストで使用するUAPの作成方法,サービスの要求方法,およびテスト情報の編集方法について説明しています。

第5章 運用コマンド

テストで使用する運用コマンドについて説明しています。

第6章 障害対策

TP1/Online Testerに関連して発生する障害とその対策について説明しています。

第3編 オンラインテスタ(TP1/Message Control/Tester)
第7章 機能

TP1/Message Controlのオンラインテスタ(TP1/Message Control/Tester)の機能について説明しています。

第8章 テストの実行

テストの開始と終了方法,テストモード情報が重複したときの扱い,テストモード情報の引き継ぎ,およびテスト情報の編集方法について説明しています。

第9章 運用コマンド

テストで使用する運用コマンドについて説明しています。

第4編 オフラインテスタ
第10章 機能

オフラインテスタ(TP1/Offline Tester)の機能について説明しています。

第11章 テスト環境の設定

TP1/Offline Testerで実行するテスト環境を設定するための定義情報,ユーザが作成しなければならないファイルとTP1/Offline Testerが作成するファイルについて説明しています。

第12章 テストの実行

テストで使用するUAPの作成方法,テストの開始と終了方法,UAPの起動と停止方法,サービスの要求方法,およびオフラインテスタトレース情報の編集方法について説明しています。

第13章 運用コマンド

テストで使用する運用コマンドとサブコマンドについて説明しています。

第14章 関数のシミュレーション内容

関数のシミュレーション内容とシミュレート関数リターン値について説明しています。

第5編 UAPトレース
第15章 UAPトレースの使用方法

UAPトレースの使用方法について説明しています。

■ 関連マニュアル

[図データ]

[図データ]

[図データ]

マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の各プロトコル編については,ご使用の製品のバージョンに対応するマニュアルの発行時期をご確認ください。

■ 読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。次の案内に従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

■ 図中で使用する記号

このマニュアルで使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ 文法の記号

このマニュアルで使用する各種記号を説明します。

(1)文法記述記号

文法の記述形式について説明する記号です。

文法記述記号

意味

{  }

波括弧

この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択できることを示します。

(例)start {SPP|MHP}

SPP,MHPの二つのうちから,どちらか一つを指定します。

また,次の場合は,短縮して指定する場合の指定値であることを示します。

(例)mcftules -e {backout|ba}

-eオプションのフラグ引数をbackoutと指定するか,または短縮してbaと指定します。

〔  〕

きっ甲

この記号で囲まれている項目は,省略できることを示します。

(例)utfstart 〔-s〕

-sは省略できることを示します。

|

ストローク

この記号で区切られた項目は選択できることを示します。

(例)stop {SPP|MHP}

SPPかMHPを指定できることを示します。

_

下線

きっ甲〔 〕で囲まれた複数項目のうちで,きっ甲内のすべてを省略したときに,OpenTP1で仮定する標準値を示します。

(例)〔uoc_conf=Y|N

uoc_confオペランドを省略した場合,Nが仮定されます。

点線

記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。

(例)utols サーバ名 〔サーバ名〕…

サーバ名を続けて指定できることを示します。

(2)属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などを説明する記号の一覧を示します。

属性表示記号

意味

この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。

《  》

ユーザが指定を省略したときの値を示します。

〈  〉

ユーザ指定値の構文要素を示します。

((  ))

ユーザ指定値の指定範囲を示します。

(3)構文要素

説明で使用する構文要素の一覧を示します。すべて半角文字で指定します。

構文要素

意味

英字

アルファベット(A〜Z,a〜z),_(アンダスコア)

英数字

英字と数字(0〜9)

英字記号

アルファベット(A〜Z,a〜z),#,@,\

英数字記号

英字記号と数字(0〜9)

符号なし整数

数字(0〜9)

16進数

数字(0〜9),A〜F,a〜f

識別子

先頭がアルファベット(A〜Z,a〜z)で始まる英数字列

記号名称

先頭が英字記号で始まる英数字記号列

パス名

記号名称,/,およびピリオド(.)

ただし,パス名は使用するOSに依存します。

■ このマニュアルでの表記

(1)適用OSによる違いについて

Windows版の製品をご使用になる場合,マニュアルの記述を次のように読み替えてください。

項目

マニュアルの表記

読み替え

環境変数の表記

$aaaaaa

例 $DCDIR

%aaaaaa%

例 %DCDIR%

パス名の区切り文字

:

;

ディレクトリの区切り文字

/

\

完全パス名

ルートディレクトリから指定します。

例 /tmp

先頭にドライブ文字を付加して,ルートディレクトリから指定します。

例 C:\tmp

実行形式ファイル名

ファイル名だけを指定します。

例 mcfmngrd

ファイル名に拡張子を付加して指定します。

例 mcfmngrd.exe

makeコマンド

make

nmake

(2)インストールディレクトリのパスの違いについて

このマニュアルでは,OpenTP1のインストールディレクトリを「/BeTRAN」と表記しています。インストールディレクトリはOSによって異なります。ご利用のOSに応じて,次の表のとおりに読み替えてください。

このマニュアルでの表記

適用OSごとの読み替え

AIX,HP-UXまたはSolaris

Linux

Windows

/BeTRAN

/BeTRAN

/opt/OpenTP1

OpenTP1をインストールしたディレクトリ

■ 略語一覧

このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。

英略語

英字での表記

ACL

Access Control List

ANSI

American National Standards Institute

AP

Application Program

API

Application Programming Interface

C/S

Client/Server

CRM

Communication Resource Manager

CUP

Client User Program

DAM

Direct Access Method

DBMS

Database Management System

DML

Data Manipulation Language

DNS

Domain Name System

FEP

Front End Processor

GUI

Graphical User Interface

HA

High Availability

HI-ODTP

Hitachi - Open Distributed Transaction Processing Adapter

ISAM

Indexed Sequential Access Method

IST

Internode Shared Table

LAN

Local Area Network

MCF

Message Control Facility

MHP

Message Handling Program

MQA

Message Queue Access

MQI

Message Queue Interface

NIF/HNA

Network Interface Feature/Hitachi Network Architecture

NIF/OSI

Network Interface Feature/OSI

OS

Operating System

OSI

Open Systems Interconnection

OSI TP

Open Systems Interconnection Transaction Processing

PC

Personal Computer

PRF

Performance

RM

Resource Manager

RPC

Remote Procedure Call

SPP

Service Providing Program

STDL

Structured Transaction Definition Language

SUP

Service Using Program

TAM

Table Access Method

TCP/IP

Transmission Control Protocol/Internet Protocol

TM

Transaction Manager

UAP

User Application Program

UOC

User Own Coding

WAN

Wide Area Network

WS

Workstation

■ KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

■ その他の前提条件

このマニュアルをお読みになる際のその他の前提情報については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。