dcstats
形式
dcstats {〔-k 統計情報種別〔,統計情報種別〕…〕 〔-m 時間間隔〕 〔-{a|s}〕 〔サーバ名〔△サーバ名〕…〕|-r}
機能
指定したサーバ名のシステム統計情報を,指定した時間間隔でシステムジャーナルファイルに出力します。
システム統計情報の出力は,-rオプション指定のdcstatsコマンドで終了できます。-rオプション指定のdcstatsコマンドを実行しないと,OpenTP1が停止するまで出力し続けます。
dcstatsコマンドを実行したあとに起動されたユーザサーバの,ユーザサーバ単位のシステム統計情報は取得されません。
dcstatsコマンドは,アーカイブジャーナルノードでは使用できません。
オプション
●-k 統計情報種別
出力するシステム統計情報の種別を指定します。
複数の統計情報種別を指定する場合,統計情報種別と統計情報種別との間をコンマ(,)で区切ります。
rpc:RPC情報
lck:ロック情報
prc:プロセス情報
nam:ネーム情報
que:メッセージキュー情報
scd:スケジュール情報
mcf:MCF情報
mqa:MQAサービス情報
dam:DAM情報
tam:TAM情報
trn:トランザクション情報
cpd:チェックポイントダンプ情報
jnl:ジャーナル情報
osl:共用メモリ管理情報
ist:ノード間共用テーブル情報
xat:XATMIサービス情報
このオプションの指定を省略すると,すべてのシステム統計情報が出力されます。
●-m 時間間隔 〜〈符号なし整数〉((1〜1440))《10》
システム統計情報をシステムジャーナルファイルに出力する時間間隔を,分単位で指定します。
●-a
システム全体,および全ユーザサーバのシステム統計情報を出力します。
-sオプションと同時に指定することはできません。
●-s
システム全体のシステム統計情報を出力します。
-aオプションと同時に指定することはできません。
-a,-sオプション,およびサーバ名の指定をすべて省略すると,システム全体のシステム統計情報が出力されます。
●-r
システム統計情報の出力を終了します。
ほかのオプションと同時に指定すると,-rオプションが有効になり,ほかのオプションは無視されます。
コマンド引数
●サーバ名 〜〈1〜8文字の英数字〉
出力するシステム統計情報の発生元のユーザサーバの名称を指定します。
指定したサーバ単位にシステム統計情報を出力します。
-aオプションを指定した場合,サーバ名の指定は無視されます。
注意事項
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dcstatsコマンドの指定は,OpenTP1再開始時には引き継がれません。OpenTP1再開始後にシステム統計情報を出力する場合は,再びdcstatsコマンドを実行してください。
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ユーザサーバを一度終了すると,正常開始時にはユーザサーバのシステム統計情報出力の指定は引き継がれません。一度終了したユーザサーバのシステム統計情報を出力する場合は,ユーザサーバの正常開始完了後にdcstatsコマンドを実行してください。
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ユーザサービス定義,またはユーザサービスデフォルト定義のauto_restartオペランドにYを指定し,ユーザサーバを再開始した場合やscdrlesコマンドを使用して閉塞状態のユーザサーバを閉塞解除した場合は,ユーザサーバのシステム統計情報出力の指定を引き継ぎます。