dcsvstart
形式
dcsvstart -u ユーザサーバ名〔,ユーザサーバ名〕…〔-a 引数〕
機能
サーバを開始します。
dcsvstartコマンドは,アーカイブジャーナルノードでは使用できません。
オプション
●-u ユーザサーバ名 〜〈1〜8文字の識別子〉
開始するユーザサーバのサーバ名を指定します。
一つのdcsvstartコマンドで指定できるユーザサーバ名の最大数は50です。
複数のユーザサーバ名を指定する場合,ユーザサーバ名とユーザサーバ名との間をコンマ(,)で区切ります。このとき,ユーザサーバ名の直後に空白を入れないでください。
このオプションの指定を省略すると,ユーザサーバは開始しません。
●-a 引数
〜〈,(コンマ)および"(ダブルクォーテーション)を除く1〜127文字の文字列〉
-uオプションで指定されたサーバのうち,SUPの起動時の第1引数を指定します。
-uオプションで上記の条件のサーバが複数指定されている場合,そのすべてのサーバの第1引数に-aオプションで指定された文字列が渡されます。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA01801-E |
環境変数DCDIRが未設定です |
標準エラー出力 |
KFCA01811-I |
サーバは開始中です |
メッセージログファイル |
KFCA01812-E |
サーバの開始処理が失敗しました |
メッセージログファイル, 標準エラー出力 |
KFCA01813-I |
サーバはオンライン中です |
メッセージログファイル |
KFCA01815-E |
OSでエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA01818-E |
サーバの起動を中止します |
標準エラー出力 |
KFCA01860-E |
dcsvstartコマンドの入力形式が正しくありません |
標準エラー出力 |
KFCA01861-E |
dcsvstartコマンドの処理に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA01863-E |
コマンドを実行できません |
メッセージログファイル, 標準エラー出力 |
KFCA01866-E |
サーバ重複エラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA01867-E |
共用メモリを確保できません |
標準エラー出力 |
KFCA01868-E |
サーバ名が正しくありません |
標準エラー出力 |
KFCA01869-E |
dcsvstartコマンドは受け付けられません |
標準エラー出力 |
KFCA01870-E |
メモリ不足が発生しました |
メッセージログファイル, 標準エラー出力 |
注意事項
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dcsvstartコマンドが終了しない場合は,dcsvstop -dfコマンドでUAPを強制停止し,コアファイルを取得すると,要因を調査できます。dcsvstop -dfコマンドを実行すると,dcsvstartコマンドもコアファイルにトラブルシュート情報を出力して終了します。dcsvstartコマンドの異常終了によって,OpenTP1が異常終了することはありません。ただし,次の場合はOpenTP1が異常終了することがあります。
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dcsvstop -dfコマンドに指定したユーザサーバに対して,ユーザサービス定義でcritical=Yを指定している場合。
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dcsvstartコマンドをOSコマンドで強制停止させた場合。
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MHPを開始するには,MHPに対するサービスの状態がすべて閉塞解除,保留解除された状態で,dcsvstartコマンドを実行する必要があります。サービスの状態は,mcfalsapコマンド,mcftlssvコマンド,およびmcftlssgコマンドで確認できます。