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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


dcreport

〈このページの構成〉

名称

システム統計情報の標準出力へのリアルタイム編集出力

形式

dcreport 〔-l 〔-n〕〕 〔-c〕 〔-r〕 〔開始ID 〔△終了ID〕〕

機能

共用メモリ上に取得したシステム統計情報を,標準出力へリアルタイムに編集出力します。

このコマンドは,システム共通定義でset statistics=Yを指定している場合に使用できます。また,dcstatsコマンドでシステム統計情報のジャーナル出力要求を指定した場合も,ジャーナル出力中は,システム共通定義の指定に関係なくシステム統計情報を出力できます。

なお,出力される統計情報IDについては,表E-1および表E-2のdcreport編集用IDを参照してください。

オプション

●-l

標準出力およびメッセージログにシステム統計情報を出力します。

●-n

標準出力へのシステム統計情報の出力を抑止します。

●-c

標準出力へのシステム統計情報の出力をCSV形式で行います。

なお,-lと-cを同時に指定した場合,メッセージログには通常形式で出力します。

●-r

システム統計情報を出力するとともに,累積値をリセットします。

コマンド引数

●〔開始ID〔△終了ID〕〕  〜〈符号なし整数〉((1〜213))

出力する統計情報IDを指定します。統計情報IDについては,表E-1および表E-2のdcreport編集用IDを参照してください。

開始IDだけを指定すると開始ID以上のシステム統計情報を出力します。

終了IDを指定すると,開始IDから終了IDまでのシステム統計情報を出力します。

このオプションを省略するとすべてのシステム統計情報を出力します。

なお,開始ID,終了ID共に指定する場合は,「開始ID≦終了ID」となるように指定してください。

出力形式

●標準出力の場合

___________________________________________________
ID     件数        平均        最大        最小
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
aaa  bbbbbbbbbb  cccccccccc  dddddddddd  eeeeeeeeee

件数,平均,最大値,最小値のすべてを取得できなかった項目は,件数に0000000000を出力し,平均,最大値,最小値に----------を出力します。

件数だけを取得した項目は,平均,最大値,最小値に----------を出力します。

件数や取得値の累積でオーバフローが発生した場合,件数,平均に**********を出力します。この場合でも,最大値,最小値は出力します。

●-cオプションを指定した場合(標準出力への出力形式(CSV形式))

aaa,bb...bb,cc...cc,dd...dd,ee...ee

件数,平均,最大値,最小値のすべてを取得できなかった項目は,件数に0を出力し,平均,最大値,最小値に-を出力します。

件数だけを取得した項目は,平均,最大値,最小値に-を出力します。

件数や取得値の累積でオーバフローが発生した場合,件数,平均に*を出力します。この場合でも,最大値,最小値は出力します。

●-lオプションを指定した場合(ログファイルへの出力形式)

KFCA01890-I  統計情報:ID=aaa 件数=bb...bb
平均=cc...cc 最大=dd...dd 最小=ee...ee

件数,平均,最大値,最小値のすべてを取得できなかった項目の情報は出力しません。

件数だけを取得した項目は,平均,最大値,最小値に-を出力します。

件数や取得値の累積でオーバフローが発生した場合,件数,平均に*を出力します。この場合でも,最大値,最小値は出力します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA01860-E

dcreportコマンドの入力形式が正しくありません

標準エラー出力

KFCA01861-E

コマンド処理中にエラーが発生しました

標準エラー出力

注意事項

dcstatsコマンドによるシステム統計情報のジャーナル出力実行中は,-rオプションを指定した場合でも累積値をリセットしません。