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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


付録E.1 システム統計情報

システム統計情報の詳細を次の表に示します。

表E‒1 システム統計情報の詳細

統計情報種別

事象(取得値)

詳細内容

dcreport編集用ID※1

jnlsttsコマンド出力メッセージ(イベント(取得値))※2

RPC情報

RPCコール

(レスポンスタイム)

クライアント側でdc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to内でサーバに要求を送信してからサーバから応答を受け取るまでの時間。

dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toが成功した場合に取得します。

同期応答型

dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toの要求開始から応答を受け取るまでの時間。dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to内でサーバへの要求送信が失敗し,サーバへの要求送信をリトライした場合,リトライした時間も含みます。

連鎖

dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toの要求開始から応答を受け取るまでの時間。

<発生件数>

dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to発行回数

1

rpcコール(レスポンスタイム)

ユーザサービス実行

(実行時間)

dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toで要求したサービス関数の実行開始から,サービス関数でreturnを発行するまでの時間。

dc_rpc_mainloopの中で取得します。

<発生件数>

dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to発行回数

2

ユーザサービス実行(実行時間)

RPCタイムアウト

RPCの応答待ちの処理で発生したタイムアウトエラー。

<発生件数>

上記タイムアウトエラーの発生件数

3

rpcタイムアウト

RPC障害

RPCの処理の内部で発生した障害。

<発生件数>

上記障害の発生件数

4

rpc障害

スケジュール情報

スケジュール待ち

(待ち行列長)

該当するユーザサーバ(SPP/MHP)のスケジュールキューに滞留したサービス要求数。

この値が大きい場合は,ユーザサービス定義のparallel_countオペランドに指定する常駐プロセス数を大きくします。また,非常駐プロセスがある場合は,必要に応じてbalance_countオペランドの指定値を小さくして非常駐プロセスを起動しやすくします。

この値が小さい場合は,必要であればユーザサービス定義のparallel_countオペランドに指定する常駐プロセス数を小さくします。また,非常駐プロセスがある場合は,必要に応じてbalance_countオペランドの指定値を大きくして非常駐プロセスを起動しにくくします。平均値と最大値に差がある場合はparallel_countオペランドに指定する常駐プロセス数と非常駐プロセス数の比率や最大プロセス数を調整します。

<発生件数>

SPPの場合:クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)の回数

MHPの場合:MCFがMHPに対して行った起動要求の回数

11

スケジュール待ち

スケジュール

(メッセージサイズ)

該当するユーザサーバ(SPP/MHP)が受信したサービス要求メッセージ長。

メッセージ長にはシステムが付加する制御情報(512バイト)が加算されています。

ユーザサービス定義のmessage_buflenオペランドにはメッセージサイズ(最大)の値を指定することをお勧めします。

ユーザサービス定義のmessage_store_buflenオペランドには,下記の範囲の値を指定することをお勧めします。

  メッセージサイズ(平均)×待ち行列長(最大)

    ≦  message_store_buflen  ≦

  メッセージサイズ(最大)×待ち行列長(最大)

<発生件数>

SPPの場合:クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)の回数

MHPの場合:MCFがMHPに対して行った起動要求の回数

12

スケジュール(メッセージサイズ)

メッセージ格納バッファプールの使用中サイズ

該当するユーザサーバ(SPP/MHP)のメッセージ格納バッファプールの使用中サイズ長。ただし,メッセージ格納バッファプールを共用している場合は所属しているスケジュールバッファグループの共用メッセージ格納バッファプールの値となります。

<発生件数>

SPPの場合:クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)の回数

MHPの場合:MCFがMHPに対して行った起動要求の回数

13

使用中バッファサイズ

メッセージ格納バッファプール不足によってスケジュールできなかったメッセージサイズ

該当するユーザサーバ(SPP/MHP)へのサービス要求のうち,メッセージ格納バッファプール不足によって,スケジュールできなかったサービス要求メッセージ長。

<発生件数>

SPPの場合:クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)のうち,メッセージ格納バッファプール不足でスケジュールできなかったサービス要求の回数

MHPの場合:MCFがMHPに対して行った起動要求のうち,メッセージ格納バッファプール不足でスケジュールできなかったサービス要求の回数

14

バッファ不足メッセージサイズ

ロック情報

ロック取得(待ち時間)

ロック待ちが発生した時の待ち状態になってから待ち状態が解除されるまでの時間。

ここでいうロックとは,dc_lck_getと,DAM,TAM,およびMQAが発行するロックサービスの内部ロックを指します。

<発生件数>

ロック待ちの発生件数

21

ロック取得(待ち時間)

ロック待ち

(待ち行列長)

ロック待ちが発生した時の待ち行列長。

<発生件数>

ロック待ちの発生件数

22

ロック待ち(待ち行列長)

デッドロック

デッドロックの発生件数。

<発生件数>

上記に同じ

23

デッドロック

DAM情報

read(入力長)

dc_dam_readを発行した単位でのDAMファイルのデータの入力長。

<発生件数>

dc_dam_read発行回数

31

read(入力長)

readエラー

dc_dam_readの中でOSとのインタフェース部分で発生した障害。API引数不正などのエラーは発生件数としてカウントされません。

<発生件数>

上記の障害発生件数

32

readエラー

write(出力長)

dc_dam_writeまたはdc_dam_rewriteを発行した単位でのDAMファイルのデータの出力長。

<発生件数>

dc_dam_write,dc_dam_rewrite発行回数

33

write(出力長)

writeエラー

実際のディスクとのI/O時に発生した出力障害。API引数不正などのエラーは発生件数としてカウントされません。

<発生件数>

上記の発生件数

34

writeエラー

更新バッファ使用(更新サイズ)

回復用ジャーナル(FJ)のジャーナル量。DAMを使用した際のジャーナル量を計算することでジャーナルファイルの大きさ,数をチューニングします。

<発生件数>

上記ジャーナルの取得回数

35

更新バッファ使用(更新サイズ)

トランザクションブランチ内最初のDAM API発行(全トランザクションブランチ数)

DAMを使用するトランザクション数。この最大値はDAMを使用するトランザクションのピークに当たります。この最大値をDAMサービス定義のdam_tran_process_countに指定すると,トランザクション用メモリ(TP1/Server Baseの動的共用メモリ量)が最適になります。

<発生件数>

取得しません。

36

全トランザクションブランチ数

共用メモリキャッシュブロック確保要求

リソースマネジャ用共用メモリプール内に確保するDAMファイルのデータ用ブロックを確保した回数。

<発生件数>

上記の発生件数

38

キャッシュブロック確保要求数

共用メモリ確保

(共用メモリプール使用率)

定期的にリソースマネジャ用共用メモリプールの使用率を取得。この値を参考にリソースマネジャ用共用メモリのサイズ(DAMサービス定義のdam_cache_size)を決定することをお勧めします。ただし,この統計情報は,ディファード更新指定のDAMファイルを更新するトランザクションだけを出力します。

最大値が100%に近くなるとUAPがダウンすることが多くなるため,その時はdam_cache_sizeを大きくする必要があります。

<発生件数>

ディファード更新指定のDAMファイルを更新したトランザクション数を10で割った回数

39

共用メモリプール使用率

プロセス情報

UAP異常終了

UAPプロセスの異常終了。

<発生件数>

異常終了したUAPプロセスの累積値

41

uapダウン

システムサーバ異常終了

システムサービスプロセスの異常終了。

<発生件数>

異常終了したシステムサービスプロセスの累積値

42

システムサーバダウン

プロセス生成

(全プロセス数)

一定間隔でのOpenTP1システムで起動されているシステムサービスとUAPプロセス数。

<発生件数>

取得しません。

43

プロセス生成(全プロセス数)

TAM情報

TAMファイル実更新

(書き込みバイト数)

オンライン中にTAMファイルに対して実更新したデータのバイト数(通算値)。

1回当たりの平均実更新バイト数は次の式で求めます。

  • 1回当たりの平均実更新バイト数=(今回の最大値−前回の最大値)÷発生件数

前回取得データがない場合は,次の式で求めます。

  • 1回当たりの平均実更新バイト数=(最大値−最小値)÷(発生件数−1)

<発生件数>

TAMファイルにデータを更新した回数の総和。TAMファイルに実更新を行う契機はタイマ起動,cpd,tamholdなどがあります。

51

テーブルファイル実更新

コミット,ロールバック

(レコード参照件数)

1回のトランザクションで参照したレコード数。この値はTAMサーバコミット処理で統計出力しているため,dc_tam_readの発行有無にかかわらず発生件数はカウントされます。したがって,dc_tam_readを発行しないシステムでは発生件数だけカウントされ,最大値,最小値,および平均値は0となります。

<発生件数>

TAMに関するコミット,ロールバックの回数

55

tamレコード参照回数

コミット,ロールバック

(レコード更新件数)

1回のトランザクションで更新したレコード数。この値はTAMサーバコミット処理で統計出力しているため,dc_tam_writeの発行有無にかかわらず発生件数はカウントされます。したがって,dc_tam_writeを発行しないシステムでは発生件数だけカウントされ,最大値,最小値,および平均値は0となります。

<発生件数>

TAMに関するコミット,ロールバックの回数

56

tamレコード更新回数

トランザクション情報

コミット

トランザクションのコミット決着。

<発生件数>

トランザクションのコミット決着回数

61

コミット

ロールバック

トランザクションのロールバック決着。

<発生件数>

トランザクションのロールバック決着回数

62

ロールバック

ネーム情報

キャッシュヒット

サービス情報キャッシュ領域に設定されたサービス情報のそのノードでの参照回数。

サービス情報キャッシュ領域とはネームサービスと異なったノードで起動されたサーバとのサービス情報を設定している領域をいい,サーバとのRPCに必要なアドレス情報をサービス情報といいます。

クライアントからサービス情報の参照が要求され,かつクライアントと同じノードのネームサービスにサービスの情報が設定されていなかった場合に設定されます。

<発生件数>

上記の情報の参照回数

71

キャッシュヒット

ローカルヒット

サービス情報ローカル領域に設定されたサービス情報のそのノードでの参照回数。

サービス情報ローカル領域とはネームサービスと同一のノードで起動されたサーバのサービス情報を設定している領域をいいます。サーバが起動された場合に設定されます。

<発生件数>

上記の情報の参照回数

72

ローカルヒット

lookup

そのノードでのサービス情報の参照要求。

サービス情報ローカル領域,サービス情報キャッシュ領域のどちらの場合も,どの領域にもサービス情報が設定されていない場合もカウントされます。

<発生件数>

上記の参照要求回数

73

lookup

チェックポイントダンプ情報

チェックポイントダンプ取得

(取得間隔)

チェックポイント契機間隔。前回のチェックポイントから今回のチェックポイントまでの時間間隔をいいます。

チェックポイントは,一定のジャーナルブロックの出力数によって発生するため,その頻度を時間で評価します。

<発生件数>

チェックポイントダンプ契機数

81

cpd取得(取得間隔)

チェックポイントダンプ有効化

(取得時間)

チェックポイントダンプ取得契機発生から有効化までの時間。チェックポイントダンプ取得契機が発生し,各システムサーバで取得処理を開始してから有効化が完了するまでの時間をいいます。

<発生件数>

チェックポイントダンプ契機数

82

cpd有効化(取得時間)

メッセージキュー情報

readメッセージ

(入力長)

キューファイルから読み込んだメッセージ長。

<発生件数>

読み込んだメッセージ長

91

readメッセージ(入力長)

writeメッセージ

(出力長)

キューファイルに書き込んだメッセージ長。

<発生件数>

書き込んだメッセージ長

92

writeメッセージ(出力長)

readエラー

物理ファイルからの入力でのFILサーバでの障害(異常ケース)。

<発生件数>

上記の障害発生件数

93

readエラー

writeエラー

物理ファイルへの出力でのFILサーバでの障害(異常ケース)。

<発生件数>

上記の障害発生件数

94

writeエラー

空きバッファ待ち

該当するキューファイルに要求が集中し,必要な入出力バッファが不足した回数。この値によってメッセージキューサービス定義の入出力バッファ数を見直してください。

<発生件数>

上記の発生件数

95

空きバッファ待ち

実read

メッセージが入出力バッファにない場合の物理ファイルからの入力。この値を少なくするには,メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数を大きくしてください。

<発生件数>

上記の入力回数

96

実read

実write

物理ファイルへの出力。

この値と上記のwriteメッセージの回数を比較すると,write要求がどれだけまとめてI/Oされたかがわかります。

I/O回数を少なくする場合は,メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数を大きくしてください。

遅延書き込み機能使用時は,物理ファイルへの出力は「遅延書き込み(実write回数)」でカウントされるため,この件数は0にすることが理想的です。

<発生件数>

上記の出力回数

97

実write

遅延書き込み

(実write回数)

遅延書き込み機能使用時の遅延書き込みによる物理ファイルへの出力。

<発生件数>

上記の出力回数

99

遅延書き込み回数

物理ファイル単位の遅延書き込み

(遅延書き込み対象となったレコード数)

メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数

(quegrp -nオプション)チューニング用取得値。

<発生件数>

遅延書き込み対象となったレコード数

151

遅延書き込みレコード数

物理ファイル単位の遅延書き込み

(遅延書き込み対象となったメッセージの割合)

メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数

(quegrp -nオプション)チューニング用取得値。

<発生件数>

遅延書き込み対象となったメッセージの割合

152

遅延書き込みレコード割合

ジャーナル情報

バッファ満杯

システムでジャーナルバッファは並列ディスクアクセス数×2+1あり,この内1面がカレントバッファに当たります。

ジャーナルレコードをこのカレントバッファにバッファリングしようとした時にバッファの空きエリアが小さく,該当するバッファにバッファリングできない状態をいいます。

<発生件数>

上記事象の発生件数

102

バッファ満杯

空きバッファ待ち

ジャーナルバッファがすべて満杯,または出力中の場合にジャーナルレコードをすぐにはバッファリングできないで,バッファが空くのを待っている状態。

<発生件数>

上記事象の発生件数

103

空きバッファ待ち

ジャーナル出力

(ブロック長)

ジャーナルブロックのデータ長。

この値から単位時間に発生したジャーナル量の目安を得ることができます。

<発生件数>

ジャーナルブロックの出力回数

104

ジャーナル出力(ブロック長)

ジャーナル出力

(非バス部分データ長)

OpenTP1内部情報。

<発生件数>

上記事象の発生回数

105

非バス部分データ長

入出力待ち

(待ちバッファ面数)

ジャーナル出力完了時に出力待ちをしているバッファ面数。ただし,平均値の小数点以下が切り捨てられないように,100倍した値を出力しています。

<発生件数>

ジャーナル出力完了回数

107

I/O待ち(待ちバッファ面数)

write

ジャーナルデータだけでなく,ジャーナルスワップ時のファイル管理情報も含めたシステムの内部的な出力回数。

<発生件数>

上記の出力回数

108

write

writeエラー

ジャーナルファイルへの出力時に起きた障害。

<発生件数>

上記の障害発生回数

109

writeエラー

スワップ(スワップ時間)

ジャーナルファイルをスワップする際のオーバヘッド時間。

<発生件数>

ジャーナルファイルをスワップした回数

110

スワップ(スワップ時間)

ジャーナル入力

(データ長)

ジャーナルファイルから入力したデータ長。

<発生件数>

ジャーナルファイルからデータを入力した回数

111

ジャーナル入力(データ長)

read

ジャーナルデータだけでなく,ジャーナルスワップ時のファイル管理情報も含めたシステムの内部的な入力回数。

<発生件数>

上記の入力回数

113

read

readエラー

ジャーナルファイルからの入力時に起きた障害。

<発生件数>

上記の障害発生回数

114

readエラー

MCF情報

メモリキューへのメッセージ入力

OpenTP1ノード内のメモリキューに対するメッセージ書き込み。

<発生件数>

上記のメッセージ書き込み回数

121

メッセージ入力(メモリ)

ディスクキューへのメッセージ入力

OpenTP1ノード内のディスクキューに対するメッセージ書き込み。

<発生件数>

上記のメッセージ書き込み回数

122

メッセージ入力(ディスク)

メモリキューからのメッセージ出力

OpenTP1ノード内のメモリキューからのメッセージ取り出し。

<発生件数>

上記のメッセージ取り出し回数

123

メッセージ出力(メモリ)

ディスクキューからのメッセージ出力

OpenTP1ノード内のディスクキューからのメッセージ取り出し。

<発生件数>

上記のメッセージ取り出し回数

124

メッセージ出力(ディスク)

コネクション障害によるコネクション切断

OpenTP1ノード内で発生したコネクション障害。

<発生件数>

上記障害の発生件数

125

コネクション障害

共用メモリ管理情報

静的共用メモリ使用サイズ

静的共用メモリブロックの確保・解放処理後の静的共用メモリブロックの総使用サイズ。

<発生件数>

編集対象時間内に取得した統計情報ジャーナルの件数+静的共用メモリ確保・解放関数発行回数

131

静的共用メモリ(取得サイズ)

静的共用メモリプール必要最大サイズ

静的共用メモリブロックの使用サイズの最大値。ブロックの確保・解放処理後にそれ以前のプールサイズを更新した場合に取得します。プールサイズとは,いったん確保した共用メモリを解放したことによってプール内が断片化した場合のこの断片部分を含めた使用中共用メモリのサイズの合計です。

したがって,システム環境定義のstatic_shmpool_sizeに設定する値はこの値以上にしてください。

<発生件数>

静的共用メモリ使用サイズと同じ(ただし,それ以前のプールサイズを更新した場合)

132

静的共用メモリ(プールサイズ)

動的共用メモリ使用サイズ

動的共用メモリブロックの確保・解放処理後の動的共用メモリブロックの総使用サイズ。

<発生件数>

編集対象時間内に取得した統計情報ジャーナルの件数+動的共用メモリ確保・解放関数発行回数

133

動的共用メモリ(取得サイズ)

動的共用メモリプール必要最大サイズ

動的共用メモリブロックの使用サイズの最大値。

ブロックの確保・解放処理後にそれ以前のプールサイズを更新した場合に取得します。プールサイズとは,いったん確保した共用メモリを解放したことによってプール内が断片化した場合のこの断片部分を含めた使用中共用メモリのサイズの合計です。

したがって,システム環境定義のdynamic_shmpool_sizeに設定する値はこの値以上にしてください。

<発生件数>

動的共用メモリ使用サイズと同じ(ただし,それ以前のプールサイズを更新した場合)

134

動的共用メモリ(プールサイズ)

MQAサービス情報

getメッセージ(入力長)

アプリケーションがキューから読み込んだメッセージ長。

<発生件数>

下記事象の発生回数

  • APからの非検索MQGET命令で取り出しに成功

  • APからの検索MQGET命令で検索に成功

161

getメッセージ(入力長)

putメッセージ(出力長)

アプリケーションおよびMQTサーバがキューに登録したメッセージ長。

<発生件数>

APおよびMQTサーバのキューへのメッセージ登録回数

162

putメッセージ(出力長)

readエラー

メッセージをファイルから入力したときのI/Oエラー。

<発生件数>

上記エラーの発生回数

163

readエラー

writeエラー

メッセージをファイルに出力するときのI/Oエラー。

<発生件数>

上記エラーの発生回数

164

writeエラー

空きバッファ待ち

バッファ不足発生回数。

この値がカウントされている場合は入出力バッファ数を大きくしてください。

<発生件数>

上記事象の発生回数

165

空きバッファ待ち

実read

メッセージをファイルから読み込んだI/O。

この値がカウントされている場合は入出力バッファを大きくし,メッセージGET時,I/Oを減らしてください。

<発生件数>

上記事象の発生回数

166

実read

実write

メッセージをファイルに書き込んだI/O。

<発生件数>

上記事象の発生回数

167

実write

書き込み依頼時間

メッセージをファイルに書き込む時の書き込み処理時間(I/O時間+MQAI/Oプロセスへの依頼処理)。

<発生件数>

メッセージのファイル書き込み依頼回数

169

書き込み依頼時間

1回のトリガ契機の起動メッセージ数

トリガ生成時,キューにたまっていたメッセージ数。

<発生件数>

トリガメッセージ生成回数

170

1回のトリガ契機のメッセージ数

メッセージ転送開始待ち時間

MQPUTを発行してから,メッセージの転送を開始するまでの時間。

<発生件数>

転送メッセージ数

171

メッセージ転送開始待ち時間

メッセージ到着待ち時間

MQPUTを発行してから,メッセージの転送が完了するまでの時間。

<発生件数>

転送メッセージ数

172

メッセージ到着待ち時間

ISTサービス情報

入力長

dc_ist_readを発行した単位でのISTテーブルのデータ入力長についての情報。

<発生件数>

dc_ist_read発行回数

191

入力バッファ長

出力長

dc_ist_writeを発行した単位でのISTテーブルのデータ出力長についての情報。

<発生件数>

dc_ist_write発行回数

192

出力バッファ長

ほかのノードからの更新を受けた回数

ほかのノードが行ったISTテーブルに対する更新を,自ノードに反映させるための更新メッセージを受け取った回数。

<発生件数>

上記発生件数

193

更新伝播受信回数

ほかのノードへ更新した回数

ISTテーブルを更新してほかのノードへ更新の伝播を行った回数。

<発生件数>

上記発生件数

194

更新伝播発信回数

XATMIサービス情報

XATMIコール

(レスポンスタイム)

XATMIインタフェースを使用したOSI TP通信で,クライアント側でサービス要求を送信してから応答を受信するまでの時間。

同期応答型

tpcallでサービス要求を送信してから応答を受信するまでの時間。

非同期応答型

tpacallでサービス要求を送信してからtpgetrplyで応答を受信するまでの時間。

非応答型

不正な値となります。

<発生件数>

tpcallまたはtpacall発行回数。ただし,サービス要求送信前にエラーリターンした場合は含みません。

211

XATMIコールレスポンスタイム

XATMIユーザサービス実行時間

XATMIインタフェースを使用したOSI TP通信で,サーバ側でサービス関数の実行開始からサービス関数でreturnを発行するまでの時間。

<発生件数>

ユーザサービス実行回数

212

XATMIユーザサービス実行時間

XATMIサービス障害回数

XATMIインタフェースを使用したOSI TP通信で発生した障害の件数。

クライアント側

トランザクション内ではサービス要求送信後,トランザクション決着まで,トランザクション外ではサービス要求送信後,サービスからの応答受信までの間に発生した障害。

障害には通信障害,サーバUAP障害,サービスからのエラー応答受信などがあります。

サーバ側

トランザクション内ではサービス要求受信後,トランザクション決着まで,トランザクション外ではサービス要求受信後,サービス関数終了までの間に発生した障害。

障害には通信障害クライアントUAP障害,クライアントからのロールバック指示受信などがあります。

<発生件数>

上記障害の発生件数

213

XATMIサービス障害回数

注※1

dcreportコマンド実行時に指定する引数です。

注※2

実際のメッセージは半角カタカナで表示されます。

システム統計情報の編集内容を次の表に示します。

表中の「単位」は事象の発生件数(取得値がある場合は取得値の単位)です。なお,システム統計情報の発生件数が0の場合,編集値は意味のない値になります。

表E‒2 システム統計情報の編集内容

統計情報種別

編集内容

単位

ユーザサーバ単位の編集

dcreport編集用ID※1

事象(取得値)

発生件数

編集値

平均

最大

最小

RPC情報

RPCコール(レスポンスタイム)

マイクロ秒

1

ユーザサービス実行(実行時間)

マイクロ秒

2

RPCタイムアウト

×

×

×

件数

3

RPC障害

×

×

×

件数

4

スケジュール情報

スケジュール待ち(待ち行列長)

要求数

11

スケジュール(メッセージサイズ)

バイト

12

メッセージ格納バッファプールの使用中サイズ

バイト

13

メッセージ格納バッファプール不足でスケジュールできなかったメッセージサイズ

バイト

14

ロック情報

ロック取得(待ち時間)

ミリ秒

×

21

ロック待ち(待ち行列長)

要求数

×

22

デッドロック

×

×

×

件数

×

23

DAM情報

read(入力長)

バイト

31

readエラー

×

×

×

件数

32

write(出力長)

バイト

33

writeエラー

×

×

×

件数

34

更新バッファ使用(更新サイズ)

バイト

35

トランザクションブランチ内最初のDAM API発行

(全トランザクションブランチ数)

×※2

トランザクションブランチ数

36

共用メモリキャッシュブロック確保要求

×

×

×

件数

38

共用メモリ確保(共用メモリプール使用率)※3

×

39

プロセス情報

UAP異常終了

×

×

×

件数

×

41

システムサーバ異常終了

×

×

×

件数

×

42

プロセス生成(全プロセス数)

×※2

プロセス数

×

43

TAM情報

TAMファイル実更新(書き込みバイト数)

バイト

×

51

コミット,ロールバック(レコード参照件数)

件数

55

コミット,ロールバック(レコード更新件数)

件数

56

トランザクション情報

コミット

×

×

×

件数

61

ロールバック

×

×

×

件数

62

ネーム情報

キャッシュヒット

×

×

×

件数

71

ローカルヒット

×

×

×

件数

72

lookup

×

×

×

件数

73

チェックポイントダンプ情報

チェックポイントダンプ取得(取得間隔)

ミリ秒

×

81

チェックポイントダンプ有効化(取得時間)

ミリ秒

×

82

メッセージキュー情報

readメッセージ(入力長)

バイト

×

91

writeメッセージ(出力長)

バイト

×

92

readエラー

×

×

×

件数

×

93

writeエラー

×

×

×

件数

×

94

空きバッファ待ち

×

×

×

件数

×

95

実read

×

×

×

件数

×

96

実write

×

×

×

件数

×

97

遅延書き込み(実write回数)

回数

×

99

物理ファイル単位の遅延書き込み(遅延書き込み対象となったレコード数)

レコード数

×

151

物理ファイル単位の遅延書き込み(遅延書き込み対象となったメッセージの割合)

×

152

ジャーナル情報

バッファ満杯

×

×

×

件数

102

空きバッファ待ち

×

×

×

件数

103

ジャーナル出力(ブロック長)

バイト

×

104

ジャーナル出力(非バス部分データ長)※4

バイト

×

105

入出力待ち(待ちバッファ面数)

面数×100

×

107

write

×

×

×

件数

×

108

writeエラー

×

×

×

件数

×

109

スワップ(スワップ時間)

マイクロ秒

×

110

ジャーナル入力(データ長)

バイト

×

111

read

×

×

×

件数

×

113

readエラー

×

×

×

件数

×

114

MCF情報

メモリキューへのメッセージ入力

×

×

×

件数

×

121

ディスクキューへのメッセージ入力

×

×

×

件数

×

122

メモリキューからのメッセージ出力

×

×

×

件数

×

123

ディスクキューからのメッセージ出力

×

×

×

件数

×

124

コネクション障害によるコネクション切断

×

×

×

件数

×

125

共用メモリ管理情報

静的共用メモリ使用サイズ

バイト

131

静的共用メモリプール必要最大サイズ

バイト

132

動的共用メモリ使用サイズ

バイト

133

動的共用メモリプール必要最大サイズ

バイト

134

MQAサービス情報

getメッセージ(入力長)

バイト

161

putメッセージ(出力長)

バイト

162

readエラー

件数

163

writeエラー

件数

164

空きバッファ待ち

件数

165

実read

件数

166

実write

件数

167

書き込み依頼時間

マイクロ秒

169

1回のトリガ契機の起動メッセージ数

回数

170

メッセージ転送開始待ち時間

ミリ秒

171

メッセージ到着待ち時間

ミリ秒

172

ISTサービス情報

入力長

バイト

191

出力長

バイト

192

ほかのノードからの更新を受けた回数

×

×

×

回数

×

193

ほかのノードへ更新した回数

×

×

×

回数

×

194

XATMIサービス情報

XATMIコールレスポンスタイム

マイクロ秒

211

XATMIユーザサービス実行時間

マイクロ秒

212

XATMIサービス障害回数

×

×

×

回数

213

(凡例)

○:システムジャーナルファイルに出力できます。またはユーザサーバ単位に編集できます。

×:システムジャーナルファイルに出力できません。またはユーザサーバ単位に編集できません。

−:編集出力しません。

注※1

dcreportコマンド実行時に指定する引数です。

注※2

dcreportコマンド実行時は出力されます。

注※3

この統計情報は,ディファード更新指定のDAMファイルを更新しない場合は出力されません。また,この統計情報の出力回数は10回のディファード更新処理に1回の割合です。

注※4

OpenTP1内部情報です。