付録A.3 サービス応答の待ち時間
クライアントがサービス要求を送ってから,サービスの応答が返るまでの待ち時間について,図A-4に示します。
rapサーバがdc_rpc_call()を発行してから,サービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値は,クライアント環境定義のDCWATCHTIMINHERITオペランドの指定によって異なります。
図中のt1〜t3について次に説明します。
- t1
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クライアントがdc_rpc_call()を発行してサービス要求してから,クライアントにサービスの応答が返るまでの待ち時間です。クライアント環境定義のDCWATCHTIMオペランドの指定値が待ち時間の最大値となります。
クライアント環境定義のDCCLTRAPAUTOCONNECTにYを指定している場合は,dc_rpc_call()内部でrapサーバとの間で常設コネクションを確立するため,コネクション確立の時間も含まれます。コネクション確立に時間が掛かる場合は,指定値を超えた時間でタイムアウトが発生することがあります。
- t2
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rapサーバがdc_rpc_call()を発行してサービス要求してから,rapサーバにサービスの応答が返るまでの待ち時間です。クライアント環境定義のDCWATCHTIMINHERITオペランドの指定によって最大値が異なります。
- DCWATCHTIMINHERIT=Yの場合
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クライアント環境定義のdcwatchtimオペランドの指定値からクライアント環境定義のdccltdelayオペランドの指定値を引いた値が待ち時間の最大値となります。
- DCWATCHTIMINHERIT=Nの場合
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rapリスナーサービス定義のwatch_timeオペランドの指定値が待ち時間の最大値となります。rapリスナーサービス定義でwatch_timeオペランドを省略した場合は,ユーザサービスデフォルト定義のwatch_timeオペランドの指定値が待ち時間の最大値となります。
- t3
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SPP1がdc_rpc_call()を発行してサービス要求してから,SPP1にサービスの応答が返るまでの待ち時間です。SPP1のユーザサービス定義のwatch_timeオペランドの指定値が待ち時間の最大値となります。ユーザサービス定義でwatch_timeオペランドを省略した場合は,ユーザサービスデフォルト定義のwatch_timeオペランドの指定値が待ち時間の最大値となります。