damfile
形式
{{damfile 〔-{d|n〔-f〕}〕〔-c〕論理ファイル名 物理ファイル名}}
機能
オンライン中にDAMサービスを使用してアクセスするファイルを論理ファイル名と物理ファイル名の対で指定します。
DAMサービスは,指定された論理ファイル名によってアクセスを制御します。
オプション
●-d
省略した場合は,ディファード更新処理しません(同期点でDAMファイルを実更新します)。
ディファード更新指定のDAMファイルと通常更新のDAMファイルを,一つのトランザクションから更新出力した場合には,どちらのDAMファイルも同期点で実更新します。
●-f
指定されたファイルをキャッシュレスアクセスとして処理する場合に指定します。このオプションは,必ず-nオプションと同時に指定してください。
●-c
指定されたDAMファイルに障害が発生しても,DAMサービスの正常開始処理を続行する場合に指定します。ただし,正常開始処理を続行できない場合は,DAMサービスの正常開始処理を終了します。DAMサービス開始後,このDAMファイルは障害閉塞状態になります。dc_dam_open関数でアクセスした場合,DCDAMER_OHOLDでエラーリターンします。障害が発生したDAMファイルをUAPで使用する場合は,いったん,damrmコマンドでオンラインから切り離したあと,障害要因を取り除き,再度,damaddコマンドでオンラインに登録してください。
コマンド引数
●論理ファイル名
〜〈1〜8文字の識別子〉
論理ファイル名を指定します。
●物理ファイル名
〜〈1〜63文字のパス名〉
論理ファイル名に対応する物理ファイル名を絶対パス名で指定します。ただし,環境変数は使用できません。
注意事項
-
DAMサービスでは,次の二つの値を比較して,大きい方の値をDAMファイルの最大ブロック長とします。
-
damfile定義コマンドで定義されている論理ファイルの中で,最大のブロック長を持つファイルのブロック長の値
-
dam_max_block_sizeオペランドに指定した値
damfile定義コマンドで論理ファイルが定義されていなく,かつ,dam_max_block_sizeオペランドが指定されていない場合は,DAMファイルの最大ブロック長は,504バイトになります。
-
-
DAMサービスでは,OpenTP1システムでのDAMファイルの最大ブロック長を,DAMサービス定義にdamfile定義コマンドで定義されている論理ファイルの中で,最大のブロック長を持つファイルのブロック長としています。DAMサービス定義に論理ファイルがまったく定義されていない場合は,最大ブロック長は504バイトになります。
-
-fオプションを指定した場合,DAMサービス専用共用メモリのDAMファイルデータ領域を使用しないで,必ずファイルのI/Oを実行します。したがって,システムがオンラインの間にアクセスするDAMファイルのブロック数によっては,性能が低下することがあります。また,オンラインで使用するDAMファイルがすべてキャッシュレスアクセス指定の場合,dam_cache_size_fixオペランドで10を指定すると,最小限のDAMキャッシュメモリでシステムを開始できます。この場合の注意事項については,dam_cache_size_fixオペランドを参照してください。
-
damfile定義コマンドの指定数とdam_added_fileオペランドに指定した値の合計が3600を超える場合,DAMサービスが起動できないことがあります。