damcache
形式
〔damcache 論理ファイル名 キャッシュブロック再利用境界値〕
機能
DAMファイルのための共用メモリが不足したとき,DAMファイルのキャッシュブロックのうち,未使用状態のキャッシュブロックを再利用するときの,再利用境界値を指定します。
コマンド引数
●論理ファイル名
〜〈1〜8文字の識別子〉
キャッシュブロック再利用処理の境界値を有効とする論理ファイル名を指定します。ここで指定する論理ファイル名は,あらかじめdamfile定義コマンドで定義しておく必要があります。
●キャッシュブロック再利用境界値
〜〈符号なし整数〉((0〜4000000))
キャッシュブロック再利用処理の境界値を指定します。キャッシュブロック再利用境界値の指定を省略した場合は,DAMサービス定義のdam_default_cache_numオペランドに指定された値をデフォルト値とします。
ここで指定するキャッシュブロック再利用境界値に達していない間は,アクセスするDAMファイルではなく,ほかのDAMファイルのキャッシュブロックを優先して再利用します。キャッシュブロック数が再利用境界値を超えた場合は,アクセスするDAMファイルのキャッシュブロックから再利用します。0を指定した場合は,従来の処理と同じように,アクセスするDAMファイルのキャッシュブロックチェインにつながっているキャッシュブロックから再利用します。
注意事項
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damcache定義コマンドは,damfile定義コマンドで定義した論理ファイルに対して有効です。そのため,damcache定義コマンドの指定前に,あらかじめdamfile定義コマンドで対象となる論理ファイル名を定義する必要があります。damfile定義コマンドで対象となる論理ファイルを指定する前にキャッシュブロック再利用境界値を指定しても,値は有効となりません。
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damcache定義コマンドでキャッシュブロック再利用境界値を指定しなかった論理ファイルのキャッシュブロック再利用境界値は,dam_default_cache_numオペランドで指定した値が採用されます。
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一つの論理ファイル名に対して,damcache定義コマンドを複数回指定した場合は,動作は保証されません。