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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


マルチノード構成定義

〈このページの構成〉

形式

set形式

〔set dcmstart_watch_time=dcmstart打ち切り時間〕
〔set dcmstop_watch_time=dcmstop打ち切り時間〕
〔set watch_time=最大応答待ち時間〕

コマンド形式

{{dcmarea  {-m  マルチノードエリア識別子|-g  マルチノードサブエリア識別子}
            -w  ノード識別子  〔,ノード識別子〕…}}

機能

マルチノードエリアまたはマルチノードサブエリアの構成を定義します。

マルチノード連携制御機能のうち,次の機能に関するサービス要求の最大応答待ち時間を定義します。

説明

set形式のオペランド

dcmstart_watch_time=dcmstart打ち切り時間

 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《600》(単位:秒)

dcmstartコマンドの実行から処理を打ち切るまでの時間を指定します。

指定時間を過ぎても開始処理中のOpenTP1ノードがある場合は,メッセージを出力してそのOpenTP1ノードの監視とdcmstartコマンドは打ち切られます。

0を指定した場合は,すべてのOpenTP1ノードが開始処理を完了するか,開始できないことを確認するまで監視が続きます。

1〜59を指定した場合は,60を仮定します。

dcmstop_watch_time=dcmstop打ち切り時間

 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《600》(単位:秒)

dcmstopコマンドの実行から処理を打ち切るまでの時間を指定します。

指定時間を過ぎても開始中のOpenTP1ノードがある場合は,メッセージを出力してそのOpenTP1ノードの監視とdcmstopコマンドは打ち切られます。

0を指定した場合は,すべてのOpenTP1ノードが開始処理を完了するか,開始できないことを確認するまで監視が続きます。

watch_time=最大応答待ち時間

 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《180》(単位:秒)

RPCによってプロセス間で通信する場合,サービス要求を送信してからサービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。

OpenTP1の終了処理で,このオペランドで指定した時間だけ終了処理を待ち合わせる場合があります。したがって,大きな値を指定した場合,OpenTP1の終了処理に時間が掛かる場合があります。

指定時間を過ぎても応答がない場合は,RPCは送受信タイムアウトとしてエラーリターンします。

0を指定した場合は,応答を受信するまで待ち続けます。0を指定した場合,OpenTP1が終了しない場合があります。

省略した場合は,システム共通定義のwatch_timeオペランドの値を仮定します。

このオペランドは,マルチノード連携制御機能を使用するOpenTP1ノード以外は指定する必要はありません。

このオペランドは,デフォルト値で使用してください。

特別なチューニングを必要とする場合以外は,このオペランドの内容を変更しないことをお勧めします。

このオペランドのデフォルト値よりも,極端に小さな値または大きな値を指定すると,OpenTP1ダウンに至る障害が発生する場合がありますので,ご注意ください。

コマンド形式

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