2.2.10 トランザクションサービス定義の内容
トランザクションサービス定義の内容を,次の表に示します。
形式 |
オペランド/コマンド |
オプション |
定義内容 |
指定値 |
---|---|---|---|---|
set |
trn_tran_process_count |
同時に起動するトランザクションブランチの数 |
〈符号なし整数〉 ((0〜8192)) MCFサービスを使用する場合は,次に示す指定範囲になります。
|
|
trn_recovery_process_count |
トランザクションブランチの回復処理を並行して行うプロセス数 |
〈符号なし整数〉 ((1〜128))《4》 |
||
trn_expiration_time |
トランザクションブランチの限界経過時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《0》 (単位:秒) |
||
trn_expiration_time_suspend |
トランザクションブランチの時間監視の範囲 |
Y|《N》|F |
||
trn_tran_statistics |
トランザクションブランチごとの統計情報を取得するかどうかを指定 |
Y|《N》 |
||
trn_tran_recovery_list |
全面回復時,未決着トランザクション情報を取得するかどうかを指定 |
Y|《N》 |
||
trn_cpu_time |
トランザクションブランチが同期点処理までに使用できるCPU時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《0》 (単位:秒) |
||
trn_statistics_item |
トランザクションブランチの統計情報項目 |
nothing|base| 《executiontime》|cputime |
||
trn_max_subordinate_count |
一つのトランザクションブランチから生成する子トランザクションブランチの最大数 |
〈符号なし整数〉 ((0〜1024))《32》 |
||
trn_rm_open_close_scope |
xa_open関数およびxa_close関数の発行タイミング |
《process》|transaction |
||
trn_optimum_item |
トランザクションの最適化項目 |
《base》|asyncprepare |
||
trn_processing_in_rm_error |
トランザクション回復時,リソースマネジャに対して発行したXA関数が処理を続行できないコードでエラーリターンした場合の処置 |
《down》|retry|force |
||
trn_recovery_list_remove |
OpenTP1開始時,未決着トランザクション情報ファイルを削除するかどうかを指定 |
normal|force|《no》 |
||
trn_recovery_list_remove_level |
未決着トランザクション情報ファイルの削除レベル |
〈符号なし整数〉 ((0〜24855))《0》 (単位:日) |
||
trn_crm_use |
CRMを使用するかどうかを指定 |
Y|《N》 |
||
trn_max_crm_subordinate_count |
CRM経由の子トランザクションブランチの最大数 |
〈符号なし整数〉 ((0〜1024))《8》 |
||
trn_watch_time |
トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間 |
〈符号なし整数〉 ((1〜65535))《120》 (単位:秒) |
||
trn_rollback_information_put |
トランザクションブランチロールバック時にロールバック情報を取得するかどうかを指定 |
《no》|self|remote|all |
||
trn_limit_time |
トランザクションブランチ最大実行可能時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《0》 (単位:秒) |
||
trn_rollback_response_receive |
ロールバック完了通知を受信するかどうかを指定 |
《Y》|N |
||
trn_partial_recovery_type |
UAP障害時のトランザクション同期点処理方式 |
《type1》|type2|type3 |
||
max_socket_descriptors |
ソケット用ファイル記述子の最大数 |
〈符号なし整数〉 ((32〜2032)) |
||
trn_recovery_failmsg_interval |
仕掛り中トランザクション情報メッセージ間隔最小時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《1800》 (単位:秒) |
||
trn_wait_rm_open |
リソースマネジャのオープン処理(xa_open関数)でエラーが発生したときの処置 |
《continue》|stop|retry_continue|retry_stop |
||
trn_retry_interval_rm_open |
xa_open関数発行リトライインタバル時間 |
〈符号なし整数〉 ((1〜3600))《10》 (単位:秒) |
||
trn_retry_count_rm_open |
xa_open関数発行リトライ回数 |
〈符号なし整数〉 ((1〜65535))《18》 |
||
thread_stack_size |
OpenTP1内部で使用するスレッドスタック領域のサイズ |
〈符号なし整数〉 ((1024〜524288))《49152※1》 (単位:バイト) |
||
polling_control_data |
一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査 |
Y|《N》 |
||
thread_yield_interval |
ソケットの再利用指示を受信できる契機を与えるインタバル時間 |
〈符号なし整数〉 ((1〜86400))《90》 (単位:秒) |
||
groups |
サービスグループのグループアクセスリストを設定 |
〈符号なし整数〉 ((0〜4294967294)) |
||
trn_xar_use |
XAリソースサービスを使用するかどうかを指定 |
Y|《N》 |
||
trn_start_recovery_mode |
OpenTP1開始処理の回復処理モードを指定 |
《stop》|wait|continue |
||
trn_start_recovery_watch_time |
オンライン前回復処理が完了するまでのリトライ上限時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《600》 (単位:秒) |
||
trn_start_recovery_interval |
オンライン前回復処理が完了するまでのリトライ間隔時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《3》 (単位:秒) |
||
trn_xa_commit_error |
複数のリソースをアクセスするトランザクションがコミットに決定したあと,コミットできなくなったリソースマネジャが発生した場合の処理を指定 |
《down》|force |
||
trn_prf_event_trace_level |
TRNイベントトレースの取得レベル |
((00000000〜00000007))《00000007》 |
||
trn_prf_event_trace_condition |
取得するTRNイベントトレースの種類 |
《xafunc》|trnservice |
||
trn_completion_limit_time |
トランザクション完了限界時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535))《0》 (単位:秒) |
||
trn_extend_function |
トランザクションサービスの機能の拡張レベル |
〈16進数字〉 ((00000000〜00000003))《00000000》 |
||
trn_rcv_open_close_scope |
すべてのリソースマネジャ※2に対するXA関数の発行順序を変更するかどうかを指定 |
Y|《N》 |
||
watch_time |
最大応答待ち時間 |
〈符号なし整数〉 ((0〜65535)) (単位:秒) |
||
コマンド |
trnstring |
-n |
リソースマネジャ名 |
〈1〜31文字の識別子〉 |
-i |
リソースマネジャ拡張子 |
〈1〜2文字の識別子〉 |
||
-o |
トランザクションサービス用xa_open関数用文字列 |
〈1〜256文字の文字列〉 |
||
-c |
トランザクションサービス用xa_close関数用文字列 |
〈1〜256文字の文字列〉 |
||
-O |
ユーザサーバ用xa_open関数用文字列 |
〈1〜256文字の文字列〉 |
||
-C |
ユーザサーバ用xa_close関数用文字列 |
〈1〜256文字の文字列〉 |
||
-d |
このリソースマネジャがコミット最適化およびプリペア最適化に対応していない場合に指定 |
なし。 |
||
-e |
xa_start関数でエラーが発生した場合に,リソースマネジャに対してxa_close関数,xa_open関数,xa_start関数の順にリトライ処理を行うときに指定 |
なし。 |
||
-m |
OpenTP1の開始処理で,OpenTP1がオンラインになる前に,リソースマネジャのトランザクション回復処理を行うときに指定 |
なし。 |
||
-r |
OpenTP1の開始処理,またはオンライン処理で,リソースマネジャに障害が発生した場合,リソースマネジャから未決着トランザクション情報の通知があるまで,トランザクションの回復処理を待ち合わせるときに指定 |
なし。 |
||
-s |
特定のリソースマネジャ※2に対するXA関数の発行順序を変更するかどうかを指定 |
なし。 |
||
putenv |
任意 |
環境変数名 環境変数値 |
〈文字列〉 |
|
dcputenv |
任意 |
環境変数名 環境変数値 |
〈文字列〉 |
- 注※1
-
AIX版のuCosminexus TP1/Server Base(64)の場合,デフォルト値は65536となります。
- 注※2
-
OpenTP1が提供するリソースマネジャは対象外です。