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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


4.6.2 排他の種類

排他制御では,OpenTP1システム内で固有の資源名称と排他の条件(排他制御モード)を指定します。排他制御モードには次の2種類があります。

参照目的の排他共用モード PR Protected Retrieve

UAPは排他指定した資源の参照だけできます。ほかのUAPからの参照だけを許可します。

更新目的の排他(排他モード EX EXclusive)

UAPは排他指定した資源の参照,更新ができます。ほかのUAPからの参照,更新を禁止します。

排他を指定しようとした資源が,ほかのUAPですでに排他指定をされていた場合,互いの排他モードの内容によって,資源を共用できる場合とできない場合があります。

一つの資源に対して複数のUAPから排他制御の指定があった場合の,共用の可否を次の表に示します。資源を共用できない場合に,エラーリターンするか,資源の解放待ちにするかはUAPで指定できます。

表4‒13 排他制御モードの組み合わせと共用の可否

資源を確保中のUAPのモード

排他要求したUAPのモード

参照目的の排他(PR)

更新目的の排他(EX)

参照目的の排他(PR)

共用できます。

共用できません。

更新目的の排他(EX)

共用できません。

共用できません。