分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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付録D.6 dcsvgdef定義コマンドを使用したリモートプロシジャコールの処理の概要

ユーザサービスネットワーク定義のdcsvgdef定義コマンドを使用したリモートプロシジャコールの処理の概要について,次の図に示します。

図D-7 dcsvgdef定義コマンドを使用したリモートプロシジャコールの処理の概要

[図データ]

図で示した処理の流れについて,次に説明します。番号は,図中の番号と対応しています。なお,1.〜2.はTP1-Xの処理,3.〜4.はTP1-B,5.〜7.はTP1-Cの処理についての説明です。

  1. TP1-Xはネームサービスを検索しないで,ユーザサービスネットワーク定義からサービス要求の送信先TP1-Bを求めます。
  2. TP1-Bのスケジュールサービスに送信します。
  3. TP1-Bで起動しているスケジュールサービスがネームサービスを検索し,TP1-BおよびTP1-CにUAPが存在するという結果が通知されます。
  4. ランダムに決めた結果,TP1-Cに転送します。
  5. TP1-Cのスケジュールサービスは,サービス要求をメッセージキューにキューイングします。
  6. サービス関数を実行します。
  7. サービス関数の実行後,サービス要求を行ったサービス要求元UAPに対して,サービス要求先UAP(サーバUAP1)から,直接応答メッセージを送信します。