分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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付録D.4 サービス情報の登録・削除処理の概要

ここでは,サービス情報の登録・削除処理の概要について説明します。

サービス情報の登録処理の概要について,次の図に示します。

図D-4 サービス情報の登録処理の概要

[図データ]

図で示した処理の流れについて,次に説明します。番号は,図中の番号と対応しています。なお,1.〜3.はTP1-Xの処理,4.はTP1-Aの処理についての説明です。

  1. サーバUAP1を起動すると,自OpenTP1(TP1-X)のローカルキャッシュに起動したサーバUAP1のサービス情報を登録します。
  2. TP1-Xのネームサービスに対してサービス情報の登録要求を送信します。
  3. サービス情報の登録要求を受信したネームサービスは,システム共通定義のall_nodeオペランドに指定した,TP1-Aのネームサービスにサービス情報の登録要求を送信します。
  4. サービス情報の登録要求を受信したTP1-Aのネームサービスは,送信元がシステム共通定義のall_nodeオペランドに指定されているか確認します。
    送信元がall_nodeオペランドに指定されている場合,サービス情報の登録要求をされたサーバUAP1のサービス情報をグローバルキャッシュに登録します。
    送信元をall_nodeオペランドに指定していない場合は,サービス情報は登録しません。
    この図では,送信元であるTP1-Xがall_nodeオペランドに指定されているので,サーバUAP1のサービス情報をTP1-Aのグローバルキャッシュに登録しています。

次に,サービス情報の削除処理の概要について,次の図に示します。

図D-5 サービス情報の削除処理の概要

[図データ]

図で示した処理の流れについて,次に説明します。番号は,図中の番号と対応しています。なお,1.〜3.はTP1-Xの処理,4.はTP1-Aの処理についての説明です。

  1. サーバUAP1を停止すると,自OpenTP1(TP1-X)のローカルキャッシュに登録されている停止したサーバUAP1のサービス情報を削除します。
  2. TP1-Xのネームサービスに対してサービス情報の削除要求を送信します。
  3. サービス情報の削除要求を受信したネームサービスは,システム共通定義のall_nodeオペランドに指定した,TP1-Aのネームサービスにサービス情報の削除要求を送信します。
  4. サービス情報の削除要求を受信したTP1-Aのネームサービスは,送信元がシステム共通定義のall_nodeオペランドに指定されているか確認します。
    送信元がall_nodeオペランドに指定されている場合,サービス情報の削除要求をされたサーバUAPのサービス情報をグローバルキャッシュから削除します。
    送信元をall_nodeオペランドに指定していない場合は,サービス情報は削除しません。
    この図では,送信元であるTP1-Xがall_nodeオペランドに指定されているので,サーバUAP1のサービス情報がTP1-Aのグローバルキャッシュから削除されています。