分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説
TCP/IPでプロセス間通信をする場合,プロセス間でコネクションを確立してからデータを送受信します。ここでは,OpenTP1で使用しているポート番号について説明します。
送信用ポート番号は,OSの自動割り当てポート(短命ポート)の範囲でOSに割り当てられて決定します。送信用ポート番号は固定できません。
受信用ポート番号は,OSの自動割り当てポート(短命ポート)の範囲でOSに割り当てられて決定しますが,OpenTP1の一部のシステムサービスでは,受信用ポート番号を指定することができます。
OpenTP1で使用している受信用ポート番号について次に示します。
受信用ポート番号を指定できるシステム定義のオペランドを,次の表に示します。
表7-2 受信用ポート番号を指定できるシステム定義のオペランド
使用する機能 | 定義名 | オペランド名/ 定義コマンド名 |
指定できる範囲 | デフォルト値 | 対象システムサービス |
---|---|---|---|---|---|
− | システム共通定義 | name_port | 5001〜65535 | 10000 | ネームサービス |
スケジュールサービス定義 | scd_port | 自動割り当てポートの範囲 | スケジュールサービス | ||
マルチスケジューラ機能 | スケジュールサービス定義 | scdmulti定義コマンドの-pオプション | 5001〜65535 | 自動割り当てポートの範囲 | マルチスケジューラ |
クライアント拡張機能 | クライアントサービス定義 | clt_port | 5001〜65535 | 自動割り当てポートの範囲 | クライアント拡張サービス |
clttrn_port | トランザクショナルRPC実行プロセス | ||||
cltcon_port | トランザクショナルRPC実行プロセス | ||||
リモートAPI機能 | rapリスナーサービス定義 | rap_listen_port | 5001〜65535 | 自動割り当てポートの範囲 | rapリスナーサービス |
rapクライアントマネジャサービス定義 | rap_client_manager_port | rapクライアントマネジャサービス | |||
マルチノード連携制御機能(TP1/Multi) | システム共通定義 | prc_port | 5001〜49999 | 自動割り当てポートの範囲 | マルチノード連携制御機能のサービス |
各オペランドの詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
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