分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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7.3.1 OpenTP1で使用しているポート番号

TCP/IPでプロセス間通信をする場合,プロセス間でコネクションを確立してからデータを送受信します。ここでは,OpenTP1で使用しているポート番号について説明します。

<この項の構成>
(1) 送信用ポート番号
(2) 受信用ポート番号

(1) 送信用ポート番号

送信用ポート番号は,OSの自動割り当てポート(短命ポート)の範囲でOSに割り当てられて決定します。送信用ポート番号は固定できません。

(2) 受信用ポート番号

受信用ポート番号は,OSの自動割り当てポート(短命ポート)の範囲でOSに割り当てられて決定しますが,OpenTP1の一部のシステムサービスでは,受信用ポート番号を指定することができます。

OpenTP1で使用している受信用ポート番号について次に示します。

受信用ポート番号を指定できるシステム定義のオペランドを,次の表に示します。

表7-2 受信用ポート番号を指定できるシステム定義のオペランド

使用する機能 定義名 オペランド名/
定義コマンド名
指定できる範囲 デフォルト値 対象システムサービス
システム共通定義 name_port 5001〜65535 10000 ネームサービス
スケジュールサービス定義 scd_port 自動割り当てポートの範囲 スケジュールサービス
マルチスケジューラ機能 スケジュールサービス定義 scdmulti定義コマンドの-pオプション 5001〜65535 自動割り当てポートの範囲 マルチスケジューラ
クライアント拡張機能 クライアントサービス定義 clt_port 5001〜65535 自動割り当てポートの範囲 クライアント拡張サービス
clttrn_port トランザクショナルRPC実行プロセス
cltcon_port トランザクショナルRPC実行プロセス
リモートAPI機能 rapリスナーサービス定義 rap_listen_port 5001〜65535 自動割り当てポートの範囲 rapリスナーサービス
rapクライアントマネジャサービス定義 rap_client_manager_port rapクライアントマネジャサービス
マルチノード連携制御機能(TP1/Multi) システム共通定義 prc_port 5001〜49999 自動割り当てポートの範囲 マルチノード連携制御機能のサービス
(凡例)
−:該当しません。

各オペランドの詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。