分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説
分散コンピューティング環境の業務をするため,OpenTP1では,次に示す形態で通信できます。
- クライアント/サーバ形態の通信
TCP/IPプロトコルで接続したLANを介してOpenTP1システム間で通信する形態です。OpenTP1のUAPからリモートプロシジャコールを発行して通信します。また,X/Openに準拠したAPIで通信したり,OpenTP1以外のオープンシステムと通信したりすることもできます。
またTP1/Webを使えば,インターネット上のWWWサーバとWWWブラウザの情報のやり取りをOpenTP1のリモートプロシジャコールに変換して,OpenTP1のUAPを実行できます。この機能によってWWWブラウザを端末とする業務システムを構築できます。
- メッセージ送受信形態の通信
ネットワークを介して,他システムとメッセージを使って通信する形態です。メッセージ送受信形態では,各種の通信プロトコルに準拠した手順で通信します。この形態の通信では,メッセージ送受信機能の製品(TP1/Message Control,TP1/NET/Library),および通信プロトコル対応製品が必要です。
このマニュアルでは,OpenTP1のメッセージ送受信機能の製品と通信プロトコル対応製品を総称した機能を,以降MCF(Message Control Facility)またはMCFサービスと表記します。
- メッセージキューイング機能を使った形態の通信
TCP/IPプロトコルで接続したネットワークを介して,キューマネジャを使って通信する形態です。この形態で通信するOpenTP1システムには,キューマネジャとしてTP1/Message Queueが必要です。
上記のほかにも,複数のOpenTP1を使うシステム形態(系切り替え形態,クラスタ/並列システム形態)があります。詳細は,「6. 複数のOpenTP1を使用する場合の機能」を参照してください。
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