分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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1.1.5 システム構築の高生産性と高信頼性の実現

分散コンピューティング環境でのビジネスアプリケーションのトランザクション処理には,高い生産性と信頼性が必要です。OpenTP1では,生産性と信頼性を上げるための各種機能を提供しています。これらの機能を使用することで,分散処理システムを構築する上でのユーザの負担を軽減させ,目的業務に応じたシステム設計ができます。

UAPをコーディングするときには,C言語C++言語,およびCOBOL言語を使えます。C言語でコーディングする場合には,ANSI C形式,またはANSI準拠前のK&R形式のどちらでも使えます。COBOL言語でコーディングする場合には,COBOL85またはCOBOL2002のどちらでも使えます。そのため,プログラマの技術環境に合った言語で開発できます。

COBOL言語ではデータ操作言語DML)も使用できるので,従来のホストコンピュータでのUAP作成環境を,OpenTP1で実現できます。

高い信頼性を要求される24時間運転業務に対応するため,OpenTP1ではシステムの二重化を支援する機能(系切り替え機能)を備えています。系切り替え機能を使用すると,システムの障害による停止時間を最小限に抑えて,システム全体の稼働率を向上できます。