COBOL2002 使用の手引 操作編

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2.4.1 マルチスレッド対応COBOLプログラムのテストデバッグ

マルチスレッド対応COBOLプログラムのデバッグのための機能と注意事項を説明します。

マルチスレッド対応COBOLプログラムは,プロセス内で動作するすべてのCOBOLプログラムを,-MultiThreadコンパイラオプションを使ってコンパイルしないと,実行時の動作は保証しません。

マルチスレッド対応COBOLプログラムの詳細については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」の,マルチスレッド環境での実行についての説明を参照してください。

<この項の構成>
(1) プログラムの実行

(1) プログラムの実行

マルチスレッド対応COBOLプログラムを実行するときの仕様は次のとおりです。

注意事項
  • HP-UX(IPF),HP-UX(IPF64)の場合,ユーザスレッドは,テストデバッグの対象にできません。ユーザスレッドのCOBOLプログラムが並行して動いたとき,テストデバッグの動作は保証しません。
  • AIX(32),AIX(64)の場合,マルチスレッドプログラムをデバッグ対象とする場合は,各ユーザスレッドが一つのカーネルスレッドにマップされる1:1モデルで動作する必要があります。1:1モデル以外で動作した場合,テストデバッグの動作は保証しません。1:1モデルの設定は,環境変数AIXTHREAD_SCOPEにSを設定することで行えます。
     
     設定例
    AIXTHREAD_SCOPE=S
    export AIXTHREAD_SCOPE