4.3.3 TPTCP_common(OSI拡張高信頼化機能用共通定義文)
(1) 機能
OSI拡張高信頼化機能で使用する共通情報を指定します。
(2) 定義条件
OSI拡張高信頼化機能で仮想ホストと通信する場合,configuration文の下で1回だけ定義します。この定義文は省略できます。
(3) 書き方
(4) オペランド
(a) server_id
パス接続重複チェック機能を使用する場合に,自局のサーバIDが他のサーバまたはホストのサーバIDの設定値と重複しないように指定します。このオペランドを省略した場合,パス接続重複チェック機能は使用できません。このオペランドはXNF/LS/Host Adaptor 02-00以降で指定できます。
(b) host_adaptor_port
OSI拡張高信頼化機能の着呼用ポート番号 〜<10進数>((1〜65535))《22102》
OSI拡張高信頼化機能で,相手ホストからの着呼を受け付けるTCPのポート番号を指定します。
省略した場合は,22102を使用します。
(d) tcp_nodelay { yes | no }
OSの機能であるTCPのNagleアルゴリズムを無効にするかどうかを指定します。省略した場合はnoが仮定されます。
Nagleアルゴリズムは,小さなデータしか送信しない場合に,データをすぐに送信しないで,幾つかのデータを一つのパケットにまとめて送信する機能です。Nagleアルゴリズムについては,TCP/IPに関するドキュメントを参照してください。
- yes:
-
Nagleアルゴリズムを無効にします。
データをまとめないで,そのまますぐに送信します。このため,送信済みデータが応答待ちの状態になっても,遅延させることなくデータを送信できます。ただし,通信時の送信効率が低下して,ネットワークのトラフィックが増加するおそれがあります。
- no:
-
Nagleアルゴリズムを無効にしません。
小さなデータしか送信しない場合は,データをすぐに送信しないで,幾つかのデータを一つのパケットにまとめてから送信します。