Hitachi

Linux(R),HP-UX 通信管理 XNF/LS 使用の手引


3.6.2 異常時の処理

〈この項の構成〉

(1) プロセスの異常終了

XNF/LSのプロセスとして次のものがあります。

XNF/LSのプログラムエラーで通信プロセスが異常終了した場合,XNF/LSは自動的にコアファイル(XNF/LSのプロセスの障害情報)を採取し,回復回数上限(3回)まで通信プロセスを回復します。それでも回復できない場合,XNF/LSは停止状態になります。デーモンプロセスが異常終了した場合は,デーモンプロセスの回復処理は行わずにコアファイルを採取して,XNF/LSは停止状態になります。XNF/LSが停止した場合,オペレータは,メッセージの内容に従ってxnfstartコマンドでXNF/LSを再開始する必要があります。通信プロセスが異常終了した場合,KANF17003-Eメッセージが出力されてコアファイルが出力されますが,次に通信プロセスが異常終了すると上書きされるおそれがあるため,コアファイルを退避してください。

(2) システムのメモリ不足

TPTCP_buffer文で定義したバッファプール領域が,システムで使用できるメモリ容量より大きいと,XNF/LSが開始できません。xnfstartコマンド入力時に,メモリ不足のメッセージが表示されます。この場合,TPTCP_buffer文で定義するバッファ容量を再見積もりする必要があります。

また,XNF/LS動作中に,xnfshowコマンドでバッファプールの使用状況を見ることができます。xnfshowコマンドで取得した情報を基に,バッファ容量の再見積もりをしてください。

(3) ファイルのI/Oエラー

ファイル関連のシステムコールの,ログ情報が採取されていますので,そのエラー番号を解析して障害を取り除いてください。