通信管理 XNF/LS 使用の手引
HP-UX 11i(IPF)の場合の環境設定の手順を次に示します。
syslogファイルの設定手順を次に示します。
syslogファイルは障害発生時の記録が残るように,1日以上残すようにしてください。
syslogファイルの容量は/etc/default/syslogdで指定できます。syslogの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
必要に応じて,カーネル調整パラメタを変更します。XNF/LSに関連するカーネル調整パラメタを表3-2に示します。
表3-2 XNF/LSに関連するカーネル調整パラメタ
| 項目 | カーネル調整パラメタ |
|---|---|
| システム内の共有メモリセグメント識別子の最大数※1 | shmmni |
| プロセスごとの共有メモリセグメントの最大数※1 | shmseg |
| 共有メモリセグメントの最大サイズ※2 | shmmax |
| セマフォ識別子ごとのセマフォの最大数※3 | semmsl |
| システム全体のセマフォの最大数※3 | semmns |
| セマフォ識別子の最大数※3 | semmni |
| プロセスの取り消し構造体の最大数※4 | semmnu |
| プロセスごとの取り消しエントリの最大数※5 | semume |
| 読み取り/書き込み共有メモリをプロセスコアダンプに含めるかどうかの決定※6 | core_addshmem_write |
カーネル調整パラメタの設定方法については,OSのマニュアルを参照してください。
必要なディスク容量をチェックし日立PPインストーラを組み込みます。組み込んだ日立PPインストーラを起動し,必要なPPを選択してPPの組み込みを実施します。
XNF/LS/BASEのPP組み込み後,セットアップスクリプトをシステムに登録できます。セットアップスクリプトはシステムの起動・停止時に,XNF/LSを自動的に運用開始状態,および運用停止状態にするためのものです。この登録をしなかったり,間違ったりするとシステムの起動・停止での自動運用はできません。次のように登録してください。
/sbin/rc?.d/S***xnfsを作成し,/etc/xnfstartを記述します。
/sbin/rc?.d/K***xnfsを作成し,/etc/xnfstopを記述します。
OS起動時および停止時のセットアップスクリプトの例を次に示します。
#!/sbin/sh
#
# XNF/LS start/stop script
#
PATH=/usr/sbin:/usr/bin:/sbin
export PATH
rval=0
case $1 in
'start_msg')
echo "Starting XNF/LS"
;;
'stop_msg')
echo "Stopping XNF/LS"
;;
'start')
/etc/xnfstart
rval=$?
;;
'stop')
/etc/xnfstop
rval=$?
;;
*)
echo "usage: $0 {start|stop|start_msg|stop_msg}"
rval=1
;;
esac
exit $rval
viコマンドなどを使用して,定義文ファイルを作成してください。XNF/LSの定義文ファイルのファイル名称は自由に付けられます。作成したあと,-cオプション指定のxnfgenコマンドを実行して,文法的に正しいかどうかチェックします。文法エラーがなくなってから,-cオプション指定なしのxnfgenコマンドを使用してゼネレーションを実行してください。ゼネレーションを実行すると,定義文ファイルからXNF/LSを開始するために必要なゼネレーションファイルが生成されます。構成定義文作成の詳細については,「4. 構成定義文」を参照してください。
運用開始の手順については,「3.2 開始と終了」を参照してください。
XNF/LSのPPを追加・更新・削除および構成定義を変更する場合は,運用を停止する必要があります。運用を停止する場合,最初に上位APを停止し,その後XNF/LSを停止します。XNF/LSの運用停止の手順については,「3.2 開始と終了」を参照してください。
日立PPインストーラの組み込みが不要な以外は「3.1.2(3)XNF/LSのPP組み込み」,「3.1.2(4)セットアップスクリプト登録」と同じ手順です。
日立PPインストーラで不要なPPを選択して削除します。XNF/LS/BASEを削除した場合は,「3.1.2(4)セットアップスクリプト登録」で登録したセットアップスクリプトをOSのrmコマンド(-f指定)で削除します。間違えないように注意が必要です。
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