非同期要求の完了をチェックします。非同期要求が完了していない場合は，完了するまで待ちます。

#include <xnfw/xnf.h>              /* ヘッダ情報取り込み */
   struct cd_s *chbuf;             /* 通信記述部のポインタ */
   int rcode;                      /* リターンコード */
   int a_ascid;                    /* アソシエーション端点識別子 */
   rcode=xnf_chk(a_ascid,&chbuf);  /* 関数呼び出し */

• chbuf
  完了している非同期要求を識別するための情報を受け取る領域を指定します。
  以前に発行した非同期要求で指定されていた通信記述部のアドレスを，通信管理が格納します。
  

(a)　リターンコード

正の整数：受信バッファ長不足のため，不足分のデータを読み捨てた

0：正常終了

-1：異常終了

(b)　詳細エラー情報

詳細エラー情報は，リターンコードが異常終了のときに，グローバル変数のerrnoに設定されます。詳細エラー情報については，「11.　詳細エラー情報」を参照してください。

(c)　詳細エラーコード

詳細エラーコードは，リターンコードが異常終了でerrno=EINVALのときに，通信記述部のO_statusに設定されます。詳細エラーコードについては，「12.　詳細エラーコード」を参照してください。

• 非同期要求の発行時に使用した通信記述部は，CHECK関数によって完了通知を受け取るまで，内容を変更しないでください。
• 同じアソシエーション上にSEND関数とRECEIVE関数の両方で非同期要求の完了通知がある場合，SEND関数が優先されます。
• CHECK関数発行による完了通知を受けずに，同一アソシエーション（a_ascid）に対するSENDまたはRECEIVE関数の非同期要求関数を連続して発行することはできません。
• 通信管理側のアソシエーションでは，非同期動作の完了事象が存在しなければ，非同期動作が完了するまでCHECK関数はリターンしません。
• CHECK関数のリターン情報は，各関数のリターン情報でもあるため，各関数の特記事項も参照してください。
• SEND関数の完了をCHECK関数で受信する場合は，シーケンスエラーでエラーリターンすることがあります。詳細については，「10.2　SEND」を参照してください。