トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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4.2.1 OTMの開始

OTMの開始の流れを次の図に示します。なお,クライアントアプリケーションの開始はOTMの開始後になります。

図4-3 OTMの開始の流れ

[図データ]

  1. TPBrokerの開始
    サーバアプリケーションは,TPBrokerのアプリケーションプログラムです。クライアントアプリケーションからのリクエストを受け付けるためには,TPBrokerのosagentが動作している必要があります。osagentの開始については,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」,「TPBroker for C++ ユーザーズガイド」,「TPBroker for Java OTSガイド」,または「TPBroker for the Java TM Platform ユーザーズガイド」を参照してください。
  2. tscdmstartコマンドの実行
    TSCドメインマネジャを開始します。
  3. tscstartコマンドの実行
    TSCデーモンを開始します。
    -TSCDomainオプションにTSCドメイン名称を指定し,-TSCIDオプションにTSC識別子を指定します。このとき,TSC識別子はTSCドメイン内でユニークである必要があります。
  4. tscregltdコマンドの実行
    TSCレギュレータを開始します。TSCレギュレータは必要に応じて開始します。TSCレギュレータを経由したリクエストをgetTSCClientによって要求する場合だけ開始してください。
    TSCレギュレータを開始する必要がある場合は,-TSCDomainオプションにTSCドメイン名称を指定し,対応するTSCデーモンのTSC識別子を-TSCIDオプションに指定します。また,一つのTSCデーモンに複数のTSCレギュレータを対応させる場合,繰り返しtscregltdコマンドを実行します。
  5. サーバアプリケーションの開始
    サーバアプリケーションの開始時にOTMのオプションを指定できます。-TSCDomainオプションにTSCドメイン名称を指定し,対応するTSCデーモンのTSC識別子を-TSCIDオプションに指定します。サーバアプリケーションの開始の詳細については,「5. コマンドリファレンス」を参照してください。また,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」,「TPBroker for C++ ユーザーズガイド」,「TPBroker for Java OTSガイド」,または「TPBroker for the Java TM Platform ユーザーズガイド」をあわせて参照してください。
    一つのTSCデーモンに複数のサーバアプリケーションを対応させる場合は,繰り返しサーバアプリケーションを開始します。

一つのTSCドメインで複数のTSCデーモンを開始する場合,-TSCIDオプションに指定するTSC識別子を変更して,3.〜5.の手順を繰り返します。